ホシュン(英語表記)Khoshun

改訂新版 世界大百科事典 「ホシュン」の意味・わかりやすい解説

ホシュン
Khoshun

モンゴルの軍事組織,また行政組織の名。もともとは〈くちばし〉〈軍旗〉の意。15~16世紀ごろに軍団単位として用いられるようになったが,それを構成する兵士の数は一定せず,1000人以下の場合も以上の場合もあった。17世紀モンゴルが清朝支配下に入ると,モンゴルの各部族は行政組織としての〈旗(き)(ホシュン)〉に編成され,旗の長は一定の自治権を得た。現在では中国の内モンゴル自治区の行政単位として,盟の下に旗が置かれている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android