ホルスタイン[種](読み)ホルスタイン

百科事典マイペディア 「ホルスタイン[種]」の意味・わかりやすい解説

ホルスタイン[種]【ホルスタイン】

乳牛の一品種。オランダおよびドイツホルシュタイン地方などで古くから飼養,改良されていた。雌で体重650kgくらいの大型で,毛色は黒と白の斑。乳量は年に6300kgくらいで多いが,乳脂肪は3.8%と少ない。イギリスのものは,とくにフリージアンと呼ばれやや小型。飲用乳,チーズ原料として好適。世界の酪農国に広く分布,日本の乳牛の大半を占める。
→関連項目ウシ(牛)ジャージー[種]ホルシュタイン

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版 「ホルスタイン[種]」の意味・わかりやすい解説

ホルスタイン[種]【Holstein】

(1)代表的な乳用牛の1品種(イラスト)。原産地はオランダの西フリースラント州からドイツのシュレースウィヒ・ホルシュタイン州にかけてのライン川の河口地帯で,この肥沃土壌の草生の豊かな土地に,中部ヨーロッパからもたらされたバルカン半島産のウシを基礎として成立した大型の黒白斑の乳牛である。泌乳能力が高いので,全世界に広く分布し飼養されているが,アメリカ型は乳専用で,体が大きくやせ型で角張った体型をしており,一方,ヨーロッパ型のものは,産肉性も重視されているため,四肢はやや短く,体積が豊かで後軀(こうく)も充実している。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のホルスタイン[種]の言及

【ウシ(牛)】より


【品種】
 家畜牛はその用途によって乳用種,肉用種,役用種,兼用種に分けられ(図1),その代表的な品種には次のようなものがある。
[乳用種]
 (1)ホルスタイン種Holstein(イラスト)ライン河口地帯のドイツ・オランダ原産。黒白斑の大型のウシで,乳量はきわめて多く年に4500~6000kgくらい。…

【ウシ(牛)】より


【品種】
 家畜牛はその用途によって乳用種,肉用種,役用種,兼用種に分けられ(図1),その代表的な品種には次のようなものがある。
[乳用種]
 (1)ホルスタイン種Holstein(イラスト)ライン河口地帯のドイツ・オランダ原産。黒白斑の大型のウシで,乳量はきわめて多く年に4500~6000kgくらい。…

【牛乳】より

…成分組成に影響する要因としては,乳牛の品種,系統などの遺伝的要因,泌乳期,産次,年齢などの生理的要因,気候,飼育法などの環境的要因,乳房炎などの疾病的要因がある。日本の乳牛の大部分を占めるホルスタイン種は,もっとも泌乳量の多い品種で1泌乳期中の生産量は約6000kg(1日平均約21kg)に達する。しかし,固形分はジャージー種などの牛乳にくらべて低い。…

※「ホルスタイン[種]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

インボイス

送り状。船荷証券,海上保険証券などとともに重要な船積み書類の一つで,売買契約の条件を履行したことを売主が買主に証明した書類。取引貨物の明細書ならびに計算書で,手形金額,保険価額算定の基礎となり,輸入貨...

インボイスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android