日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホルティ・ミクローシュ」の意味・わかりやすい解説
ホルティ・ミクローシュ
ほるてぃみくろーしゅ
Nagybányai Holthy Miklós
(1868―1957)
ハンガリーの軍人政治家。フィウメ海軍兵学校卒業。1886年に兵曹長。皇帝付武官等を経て1918年に海軍少将。ついで帝国艦隊司令長官。コトルの水兵反乱鎮圧で名を知られる。1919年、セゲド政府の国防相兼国民軍総帥として反革命を指揮し、クンらの政権を倒した。翌1920年、協商国と直属部隊の力で摂政(せっしょう)となった。以後ホルティ体制下では官僚・軍人を核とするジェントリ層を支持基盤として権威主義的政治が行われた。外交では親独・伊を基調とし、失地回復を図った。1944年10月、敗色濃いドイツからの戦線離脱を策して失敗し、摂政を退いた。1946年にポルトガルへ亡命。
[家田 修]
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