ボルト(電圧および起電力の単位)(読み)ぼると(英語表記)volt

翻訳|volt

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ボルト(電圧および起電力の単位)
ぼると
volt

電圧および起電力国際単位系SI)の組立単位で、固有の名称記号で表される。記号はV。1アンペアの不変の電流が流れる導体の2点間で、消費される電力が1ワットであるときのその2点間の電圧をいい、またこれに相当する起電力をいう。1881年国際電気標準会議によって国際ボルトとして採択されたが、1948年に現行の絶対ボルトに改められた。20℃におけるウェストン電池カドミウム標準電池)の起電力は1.0183国際ボルト、絶対単位では1.01859ボルトである。名称はイタリアの物理学者ボルタにちなむ。

[小泉袈裟勝・今井秀孝]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android