ぼんぼん(読み)ボンボン

デジタル大辞泉 「ぼんぼん」の意味・読み・例文・類語

ぼん‐ぼん[副・名]

[副]
鐘などが続けざまに鳴る音を表す語。「柱時計ぼんぼん(と)時を打つ」
勢いよく次々と物事が行われるさま。「荷物をぼんぼん(と)投げ入れる」「新製品ぼんぼん(と)売れる」
[名]ぼんぼん時計」の略。
[類語]ぽんぽんちゃらちゃらちゃりんじゃらじゃらちりんちりんがちゃがちゃかたりがたりかたんがたんかたかたがたがたかたことがたごとことことごとごとことりごとりことんごとんこんこんこんごんごんがつんこつんごつんかちゃかちゃかちりかちかちこつこつどんとんとんとんどんどんかちゃりがちゃりかちゃんがちゃんかちんがちんからからがらがらがらりかんかんどたどたどかどかどっとどすどすどしどしばんばんどてんどたんどたりすとんずどんずしんずしりどすんどさりどしりどかんどしんばあんぱあんぱたりばたりばたんぼおんぽおんぽんとぽんぽこぼこぼこぽこぽこぽくぽくちんちん

ぼん‐ぼん[名詞]

関西地方で)良家の若い息子。若旦那ぼんち。「ぼんぼん育ち」
[補説]書名別項。→ぼんぼん
[類語]御曹司若旦那坊ちゃん令息

ぼんぼん[書名]

今江祥智長編小説。昭和48年(1973)刊行。昭和49年(1974)、第14回日本児童文学者協会賞受賞。自身の体験をもとにした自伝的小説で、「兄貴」「おれたちのおふくろ」「牧歌」へと続く四部作の一。

ボンボン(〈フランス〉bonbon)

ブランデーウイスキー入りシロップなどをチョコレートなどで包み込んだ菓子。

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精選版 日本国語大辞典 「ぼんぼん」の意味・読み・例文・類語

ぼん‐ぼん

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙
    1. 時計が時を告げて鳴る音を表わす語。
      1. [初出の実例]「柱時計がボンボンと二時を打つ」(出典:野分(1907)〈夏目漱石〉一〇)
    2. 激しく鳴る鈍い鐘の音や、鉄砲を打ち続ける音などを表わす語。
      1. [初出の実例]「船はボンボンと銅羅を鳴らした」(出典:竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生の人生観)
    3. 次々に勢いよく投げ出すさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「右に、左に、ぼんぼんと新聞を投(はふ)り込みながら」(出典:火事の夜まで(1923)〈今野賢三〉)
  2. [ 2 ]ぼんぼんどけい(━時計)」の略。
    1. [初出の実例]「自鳴鐘(ボンボン)の釣玉のやうに」(出典:内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉一一)

ボンボン

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] bonbon ) 果汁や洋酒類などを入れたシロップを砂糖やチョコレートで包んだ菓子。
    1. [初出の実例]「新発明ボンボン 祝日洋飾菓子西洋酒入数種種功能あり」(出典:郵便報知新聞‐明治一一年(1878)一二月二五日)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ぼんぼん」の意味・わかりやすい解説

ボンボン
ぼんぼん
bonbon

キャンディーの一種で、砂糖を結晶化させた殻の中にウイスキー、ブランデー、リキュール、シロップなどを入れたもの。語源はフランス語のボンbon(よい、おいしい)が幼児語のボンボンになったもの。フランスでいうボンボンは広い意味の糖菓で、糖衣菓子(真ん中には酒だけでなくアーモンド、シロップ、果実などが入っている)のほかに、小型キャンディーや、ひと口サイズのチョコレートも含まれる。日本では明治中ごろ、ハイカラな菓子として人気を博した。製法は、コーンスターチなどの粉を器に平らに入れ、型で押してくぼみをつくる。このくぼみに濃厚な糖蜜(とうみつ)を流し、その中に洋酒を流し込む。しばらく放置すると糖蜜の外側だけ固まるので取り出す。チョコレートでコーティングしたものがチョコレートボンボンである。

河野友美・山口米子]

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改訂新版 世界大百科事典 「ぼんぼん」の意味・わかりやすい解説

ボンボン
bonbon

キャンディの一種。本来はbonを重ねたフランスの幼児語で,〈うまうま〉といった意。日本では糖衣の中に洋酒の入ったウィスキーボンボンリキュールボンボンが知られるが,ほかにもいろいろのものがある。例えば,砂糖と水でつくったシロップを煮つめて冷まし,白くなるまで練ったフォンダンfondantに洋酒,着色料などを加えて型に流し固めたものや,これにチョコレートをかぶせたものがあり,アーモンドなどのナッツ類に糖衣をかぶせたドラジェdragéeやゼリー菓子もボンボンに含まれる。
執筆者:

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チョコレート・ココア辞典 「ぼんぼん」の解説

ボンボン

■ 一口サイズのチョコレートの総称です。代表的な製品として、トリュフがあります。

■ フランスでは、
ボンボン オ ショコラ(仏:bonbon au chocolat)
ボンボン ショコラ(仏:bonbon chocolat)
ドイツやスイス(独語圏)では、
プラリネ(praline)
と呼ばれます。

■ 形は様々で、中身は、味わってみるまでわからない楽しさがあります。中身の代表としては、ガナッシュ、プラリネ、マージパン*などがあります。

*マージパン(仏:pate damandes, 英:marzipan):ローストしていないアーモンドをひきつぶし、砂糖を混ぜ合わせてペースト状にしたもの

出典 日本チョコレート・ココア協会チョコレート・ココア辞典について 情報

百科事典マイペディア 「ぼんぼん」の意味・わかりやすい解説

ボンボン

キャンディの一種。外皮を砂糖で固め中に果汁やウィスキーなどを入れたもの。外皮を着色したりチョコレートで包んだりする。

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「ぼんぼん」の解説

ボンボン【bonbon(フランス)】

キャンディーの一種。ウイスキー・ブランデー・リキュール・果汁などの入ったシロップが中に入ったもの。外側はチョコレートのこともある。◇フランス語ではキャンディー類の総称。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「ぼんぼん」の解説

ぼんぼん

今江祥智による児童文学作品。1973年刊行。大阪を舞台に、小学生の洋の視点から太平洋戦争の時代を描く自伝的作品。1974年、日本児童文学者協会賞受賞。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

栄養・生化学辞典 「ぼんぼん」の解説

ボンボン

 糖菓,キャンディー.シロップ,ブランデー,ウイスキー,リキュールなどをフォンダンやチョコレートで包囲した菓子.

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