ボードガヤー

デジタル大辞泉 「ボードガヤー」の意味・読み・例文・類語

ボードガヤー(Bodh Gaya)

ブッダガヤ

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ボードガヤー」の解説

ボードガヤー
Bodhgaya

インド東部のビハール州ガヤーの南6kmにある仏教聖地ブッダが悟りを開いた場所で,ブッダがその下に座したとされるボーディ樹は古くから尊重され,随伴する寺院も建立された。マウリヤ朝期の金剛座(こんごうざ),シュンガ朝期の欄柱が残り,6世紀には尖塔をもつ大寺院も建築され,海外の仏教徒およびパーラ朝の保護により栄えた。13世紀にムスリム勢力による破壊を受けたものの,ビルマの仏教徒により修復され,その後も巡礼は継続した。

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百科事典マイペディア 「ボードガヤー」の意味・わかりやすい解説

ボードガヤー

仏教の聖地。ブッダガヤーまたはこの音写の仏陀伽耶で知られる。ボドガヤとも。インド,ビハール州中部,ガンジスガンガー)川の支流リラージャーン(古名ナイランジャナー川,漢訳名尼蓮禅河(にれんぜんが))畔にある村。ガヤーの南方10kmにある。釈迦苦行ののち悟りを開いた所で,聖域には欄楯(らんじゅん)がめぐらされ,金剛宝座,代々植えつがれた菩提樹,6世紀ころに創建され1881年再建された大精舎(大菩提寺)がある。2002年大精舎は世界文化遺産に登録された。
→関連項目巡礼

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世界大百科事典 第2版 「ボードガヤー」の意味・わかりやすい解説

ボードガヤー【Bodhgayā】

インド北東部,ビハール州ガヤー市の南約8km,リラージャーン川(古名〈ナイランジャナー〉,その漢訳名〈尼連禅河〉)の西岸にある釈迦の成道処で,仏教随一の聖地。〈ブッダガヤーBuddhagayā〉,またその音写〈仏陀伽耶〉の名でも知られる。釈迦がその下で悟りを開いた菩提樹を欄楯で囲み菩提道場としたのに始まり,大精舎(マハーボーディ,大菩提寺)の創建はグプタ時代(5~6世紀)であろう。現在の方錐形の大精舎(高さ約52m)は,1870年代の末から数年かけてビルマ(現ミャンマー)の仏教徒が大改修したもの。

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世界大百科事典内のボードガヤーの言及

【シュンガ朝】より

…すなわちストゥーパの覆鉢はレンガ積みから切石積みに,塔門や欄楯(らんじゆん)は木造から石造にかわり,仏教説話を主題とする浮彫が現れた。遺品はガンガー川流域から東マールワー地方にかけて分布し,サーンチー,バールフット,ボードガヤーのそれが重要である。 サーンチーでは第2塔の欄楯のみがこの時代に属し,その欄楯柱を飾る浮彫は浅く平面的で素朴な表現になり,人物や動植物の装飾的な図様を主体とし聖地供養図や守護神像も含まれるが,説話図はまだ見られない。…

※「ボードガヤー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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