ポー(フランス)(読み)ぽー(英語表記)Pau

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポー(フランス)」の意味・わかりやすい解説

ポー(フランス)
ぽー
Pau

フランス南西部、ピレネーザトランティク県の県都。15世紀以来ベアルン地方の中心都市。人口7万8732(1999)。ガーブ・ド・ポー川右岸、ピレネー山脈北麓(ほくろく)の標高210メートルに位置する。同山脈の眺望に優れ、鉱泉があり、夏は避暑地、冬はウィンタースポーツの中心地として、有数の観光・保養都市となっている。ワイン、食料品の取引や、織物、靴の生産も行われる。第二次世界大戦後は北西郊ラックの天然ガスと結び付いて金属工業などが発達する。ブルボン王朝の始祖アンリ4世の生誕地で、その宮殿が残り、博物館となっている。

[青木伸好]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

暖冬

冬期3カ月の平均気温が平年と比べて高い時が暖冬、低い時が寒冬。暖冬時には、日本付近は南海上の亜熱帯高気圧に覆われて、シベリア高気圧の張り出しが弱い。上層では偏西風が東西流型となり、寒気の南下が阻止され...

暖冬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android