精選版 日本国語大辞典 「マイヤー」の意味・読み・例文・類語
マイヤー
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ドイツの有機化学者.ベルリンに生まれる.ハイデルベルク大学で化学を学び,18歳で学位を取得後,R.W.E. Bunsen(ブンゼン)の助手,さらに1868年ベルリン大学のJ.F.W.A.von Baeyer(バイヤー)の助手となった.1872年チューリヒ工科大学教授,1885年ゲッチンゲン大学教授となり,1889年ハイデルベルク大学教授となった.ベンゼン環にカルボキシル基を導入する方法や,サリチル酸がオルト誘導体であることを発見し,ニトロメタンをはじめて合成し(1872年),また脂肪酸ニトロ化合物が還元によってアミンになることを示した.そのほか,ヒドロキシルアミンとアルデヒド,ケトンからオキシムを合成し(1882年),ベンゼンの呈色反応を研究中にチオフェンを発見した(1882年).立体化学という名称を提案し,反応に及ぼす立体障害の影響を論じたのもかれが最初である.また,蒸気密度測定装置を発明した.晩年は病に苦しみ,うつ病から自殺した.
ドイツの化学者.はじめ医学を学び,1854年ビュルツブルク大学で医学博士号を取得.生理化学に転じてハイデルベルク大学のR.W.E. Bunsen(ブンゼン)のもとで学び,ブレスラウ大学で1858年に哲学博士号を取得.同大学,ノイシュタット-エベルスバルデ林業学校,カールスルーエ工科大学を経て,1876年よりチュービンゲン大学化学教授.1860年カールスルーエで開かれた史上初の国際化学者会議に参加し,配布されたS. Cannizzaro(カニッツァーロ)の原子量の論文を基礎に,1864年最初の元素分類を行い,1868年さらにこれを発展させて元素の周期表に近づいた.1869年3月のD.I. Mendeleev(メンデレーエフ)の最初の周期表に刺激されて,同年末,原子容の原子量に対する周期的変化を示した有名なグラフを提出し,さらに周期表を改良した.第5版を重ねたかれの主著“化学の近代的理論”(1864年初版)は化学の基礎原理普及に大きく貢献した.ほかに血中ガス,ベンゼンの置換反応,有機化合物の構造と沸点の関係などの研究がある.なお,本人は,しばしばJuliusを省略してLothar Meyerと署名した.
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メイヤーをも見よ。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報
…マイヤーE.Mayrが,〈種の分化には場所的な個体群隔離の過程が不可欠である〉という進化的法則の提唱(1942)の中で定義した語で,同所性の対語。〈二つ以上の種または亜種が繁殖の場を重複せずに分布する状態〉と定義される。…
…マイヤーE.Mayrが,〈種の分化には場所的な個体群隔離の過程が不可欠である〉という進化的法則の提唱(1942)の中で定義した語で,同所性の対語。〈二つ以上の種または亜種が繁殖の場を重複せずに分布する状態〉と定義される。…
…マイヤーE.Mayrが2種(以上)の動物個体群の在り方と地理的種分化の関係を説明するために提唱(1942)した概念で,異所性の対語。〈異なる種の個体または個体群が同じ地域に重複分布している状態〉と定義される。…
…
[化学結合における電子配置の役割]
原子内には原子番号と同数の電子があるが,その電子は3種の量子数(n,l,m)によって規定される原子軌道atomic orbitalに,スピン量子数msに関する制限であるパウリの原理とフントの規則を課されて,エネルギーの低いほうから順次配置される。この原子の電子配置は,D.I.メンデレーエフやJ.L.マイヤーによって見いだされた元素の諸性質の周期性(1869)と密接に関連しており,原子の化学的性質は主としてその電子配置に支配されていることが明らかにされた。そのなかで化学結合との関係で重要なことは次の3点である。…
…極小より原子番号の小さい部分には金属的な元素が,反対側には非金属元素が並ぶ(図)。1868年,ドイツのJ.L.マイヤーは原子容と原子量との間にこれと似た関係を見いだし,これが元素の周期律を表すものであることを初めて指摘した。周期律【藤本 昌利】。…
…これらは現在の周期律の最初のいとぐちをつかんだものであったが,あまりにも独創的な内容と新奇な表現のため,その価値を認められなかった。 しかしさらにドイツのJ.L.マイヤーは,原子を原子量の順番にならべた番号(これは現在の原子番号に対応する)と元素の諸性質との関係を系統的,定量的にくわしく検討し,1869年に,〈原子容曲線〉(原子容)のように,それらの性質が原子番号の周期的関数として変化することを明確にし,また同年,ロシアのD.I.メンデレーエフは,これと独立に,元素の原子価,化合物の型式などの化学的性質をも十分考慮に入れて,現在用いられているものと本質的に同様な型式の周期表を完成した。当時はまだ未発見の元素が多かったので,メンデレーエフの周期表には多くの空欄があり,一見たよりない印象を与えるものであったが,その後それらの空欄に該当する元素がつぎつぎに発見され,それらの性質がメンデレーエフが近隣の元素の性質から予測したものとまったく一致したことから,周期律に対する学界の信頼はにわかに高くなった。…
…一方,すでに19世紀初めに,アメリカの技師W.トムソン(のちのランフォード伯)は,大砲の砲身を削っていくといくらでも熱を発生することから熱の物質説に反対し,熱が何か物質内の運動に起源をもつものであることを主張した。1840年ごろ,ドイツの医師J.R.vonマイヤーは,瀉血(しやけつ)の際の患者の血の色がヨーロッパと熱帯の国々とで異なることに暗示され,力学的現象と熱現象を合わせて(さらにはもっと一般に他の形のエネルギーも含めて)エネルギー保存則が成り立たねばならないことを指摘した。実際,彼はそれに基づいて観測された気体の定圧,定積比熱の値の差から,(ジュールの実験を知らずに)理論的に熱の仕事当量の値のおおよその値を見積もることに成功している。…
…ギリシア神話でヘリオス,アポロンと同一視される太陽は,錬金術では金属位階の最高にある金としばしば等置された。ドイツの医師・錬金術師M.マイヤーによれば,地球の内部に宿る黄金は天空に輝く太陽の似姿にほかならない。太陽は地球の周囲を回転しつつ,影響力を地心に及ぼし,己が像を黄金として刻印したのである。…
…ともあれ,パラケルススの医化学思想は,鉱物薬品の製法に向かい,自然の諸物に内包されているあの第5のエッセンスである〈精〉をとり出す方法をさらに発展させ,金属に関する水銀‐硫黄のアラビア錬金術の理論を万物に適用して,キリスト教の三位一体的な水銀‐塩‐硫黄の3原理論を展開した。 ドイツ,さらにフランス,イギリス,オランダなどに浸透した錬金術思想は,宗教,哲学,文学,化学技術その他のさらに大きなるつぼとなり,M.マイヤー,J.ベーメ,N.フラメル,ノートンThomas Norton,リプリーGeorge Ripley,E.アシュモール,J.B.vanヘルモントなど多くの逸材が輩出した。そればかりか,その後に近代化学や近代力学を確立したイギリスのR.ボイルやニュートンらの精神も,錬金術思想が内蔵する深い知恵で養い育てられた。…
… かような形式的法治国家の観念は,時の経過とともにドイツでは,一般国家学上の原理というよりはむしろ,行政権に対する法律的拘束の原理として,行政法学の領域において一般の注目をひくようになった。そうして,このような形式的法治国家の観念に理論的体系づけを与え,それをいっそう精密化したのが,ドイツ行政法学の創始者といわれるオットー・マイヤーOtto Mayerである。彼によれば,法治国家は,次のような二つの内容をもつと考えられる。…
…硫黄を含む5員環の複素環式化合物。コールタールからとったベンゼンより,1882年,マイヤーV.Meyerによって単離された。沸点84.4℃の液体で,ベンゼンに似た弱い芳香をもつ。…
…硫黄を含む5員環の複素環式化合物。コールタールからとったベンゼンより,1882年,マイヤーV.Meyerによって単離された。沸点84.4℃の液体で,ベンゼンに似た弱い芳香をもつ。…
…A.マイヤーとその学派によって提唱・発展させられた力動精神医学で,S.フロイトの学説とともにアメリカ精神医学の基礎を形成した。精神障害を,あるパーソナリティ(人格)が社会的におかれた状況に対して起こす病的な反応としてとらえる。…
…その後,音楽学,心理学を中心として研究が進められる。現在の音楽認知研究は第2次大戦後のマイヤーL.Meyerの研究に負うところが大きい。その後,人工知能など,情報科学分野からの参入もあり,1980年代以降は研究の量・幅とも,急速に拡大している。…
※「マイヤー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
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