マスター(その他表記)master

翻訳|master

デジタル大辞泉 「マスター」の意味・読み・例文・類語

マスター(master)

[名](スル)
師匠親方
集団責任者。長。「バンドマスター」「コンサートマスター
経営者。主人。特に、バー・喫茶店などの主人、または支配人
学位の一。修士
物事に熟達すること。習得すること。「中国語をマスターする」
原盤2」に同じ。
多く複合語の形で用い、元になるもの、基本となるもの、の意を表す。「マスターテープ」
コンピューターなどで、基本または中心となる装置主装置。⇔スレーブ
[類語](3店主主人あるじおやじ/(5覚える学ぶ学習する習得する会得する体得するつかむのみこむ身に付ける

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「マスター」の意味・読み・例文・類語

マスター

  1. ( [英語] master )
  2. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 主君。また、学校、船などの長。〔英政如何(1868)〕
    2. 先生。師。
      1. [初出の実例]「イヤこれは先生マスタル 英語にて先生またはだんなといふ事なり」(出典:江湖機関西洋鑑(1873)〈岡丈紀〉初上)
    3. 店などの主人。雇主。特に、バー・喫茶店などの主人。
      1. [初出の実例]「主人(マストル)へ頼んでおいた博覧会の番附を売りに来たのよ」(出典西洋道中膝栗毛(1874‐76)〈総生寛〉一三)
    4. 大学院修士課程修了者。また、それに与えられる学位。欧米の学位の一つで、現在、日本でもこれに準じているが、古くは学士の意にも用いた。修士。
      1. [初出の実例]「放蕩卒業のサルチフヒケイト〔証書〕と、マスタア色男の爵位を以て」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一〇)
    5. ( ━する ) 修得すること。熟達すること。精通すること。
      1. [初出の実例]「外国語をマスターし得る者ありとするも」(出典:国語のため第二(1903)〈上田万年〉内地雑居後に於ける語学問題)
  3. [ 2 ] 〘 造語要素 〙
    1. 他の語について、もとになるもの、基本的であることなどの意を表わす。「マスターキー」「マスターテープ」など。
    2. 他の語について、その集団の長、責任者であることを表わす。「バンドマスター」「コンサートマスター」など。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「マスター」の解説

マスター (バックアップ)

コピーバックアップをするときに、元になるデータをマスターと呼ぶ。また、CDやDVDの生産に必要な原盤のことをマスターディスクといい、「マスター」と略される。

マスター (コンピューターシステム)

パソコンで使われているIDE機器のように、主従関係にあるシステムで主となるほうの機器をマスターと呼ぶ。従の側はスレイブと呼ばれる。

マスター

マスター/スレイブシステムのマスターやマスターディスク、マスターファイルのことを略してこのように呼ぶ。

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とっさの日本語便利帳 「マスター」の解説

マスター

大学院の修士課程。または修士号。

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世界大百科事典(旧版)内のマスターの言及

【学位】より

…つまり学位制度は,ヨーロッパ系と,中国系とに二分される。ヨーロッパ中世の大学では,英語でドクターdoctor,マスターmaster,バチェラーbachelor(今日の学士)という三つの学位が生まれていた。このうち,ドクター(ラテン語doctor)はdoceo(教える)を語源とし,大学の教師資格を証明する称号であった。…

※「マスター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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