マズロー(英語表記)Abraham Harold Maslow

改訂新版 世界大百科事典 「マズロー」の意味・わかりやすい解説

マズロー
Abraham Harold Maslow
生没年:1908-70

アメリカ心理学者。1951年以降ブランダイス大学教授。アメリカ心理学会会長も務めた。精神分析行動主義に対する〈心理学における第三勢力〉である実存的・人間学的心理学の旗頭の一人であり,《人間性心理学雑誌》の創刊に関与した。動物行動や病的な人格よりも,成熟した健康な人間について研究すべきことを主張し,自己実現創造性至高体験などについて研究した。主著は《可能性の心理学》(1966)など。
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世界大百科事典(旧版)内のマズローの言及

【経営・経営管理】より

…組織的意思決定論は,伝統的管理論の基礎にある人間観に大きなインパクトを与えると同時に,要具的管理機構をこえた組織観を植えつけるのに重大な影響を与えた。 またネオ人間関係論ともいわれる動機づけ理論は,マズローAbraham Harold Maslow(1908‐70)の欲求階層説をほぼ共通の前提として受け入れる。それは,人間を内的欲求の束とみなし,それを充足しようとするとき動機づけられ行動をおこすと考える。…

【経営・経営管理】より

…組織的意思決定論は,伝統的管理論の基礎にある人間観に大きなインパクトを与えると同時に,要具的管理機構をこえた組織観を植えつけるのに重大な影響を与えた。 またネオ人間関係論ともいわれる動機づけ理論は,マズローAbraham Harold Maslow(1908‐70)の欲求階層説をほぼ共通の前提として受け入れる。それは,人間を内的欲求の束とみなし,それを充足しようとするとき動機づけられ行動をおこすと考える。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」