精選版 日本国語大辞典 「マタイ」の意味・読み・例文・類語
マタイ
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イエスの直弟子で、いわゆる十二使徒の1人に数えられている。「マタイ伝福音書(ふくいんしょ)」によれば、このマタイは取税人で、収税所に座っているときにイエスから呼びかけられ、ただちに彼の弟子になった。ところが、「マルコ伝福音書」と「ルカ伝福音書」は、(アルパヨの子)レビについて、同じような召命の場面を描いている。ここから、マタイとレビが同一人物であるかどうかが長い間議論されてきたが、結局、両者を同一視するための決定的根拠はみいだされていない。また、古代教会史家エウセビオスは、使徒マタイがヘブライ語で福音書を書いたという古い伝承を記しているが、近年では、使徒マタイと福音書記者マタイを区別する説のほうが有力である。しかし、両者がまったく無関係であったともいえず、なお問題が残されている。そのほか、マタイの伝道や殉教をめぐっても、種々の伝承があるが、その根底に潜む史実は依然として不明である。
[土屋 博]
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… まずマルコは,受難・復活に至るイエスの生涯を上記(2)の伝承の編集によって復元し,(1)の伝承の宣教内容(福音)に史的状況をとり戻して,ガリラヤの民衆の位置に立ったイエスとの生を示唆することを目的として福音書を創出した。マタイの場合は,《マルコによる福音書》と(2)の伝承,とりわけQ資料(マタイとルカが,《マルコによる福音書》以外に共通の資料としたと考えられている,主としてイエスの言葉から成る仮説的な資料のこと。Qとはドイツ語Quelle(資料)の頭文字をとったもの)および特殊資料(各個福音書にのみ見いだされる特殊な資料)に拠り,彼独自の福音書を編集して,イエスの教えを旧約の律法の完成とみなす立場を打ち出した。…
…〈山上の説教〉ともいう。《マタイによる福音書》5~7章の通称で,この部分は5章1節と8章1節の状況説明によって,〈山上で〉語られたイエスの説教とされているためこう呼ばれる。この場合,〈山〉は当時のユダヤ教においては,旧約聖書が伝えるシナイ山での律法授与のできごと(《出エジプト記》19章以下)以来,神からの啓示と律法が与えられる聖なる場所と考えられていた。…
…その背後にはキリスト教律法学者(13:52参照)のグループが存在し,著者もその一員であると考えられる。十二弟子の一人のマタイを著者とする古代教会以来の伝統には信憑性がない。【大貫 隆】。…
※「マタイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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