マドラス

精選版 日本国語大辞典 「マドラス」の意味・読み・例文・類語

マドラス

(Madras) 「チェンナイ」の旧称

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デジタル大辞泉 「マドラス」の意味・読み・例文・類語

マドラス(Madras)

チェンナイの旧称。

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百科事典マイペディア 「マドラス」の意味・わかりやすい解説

マドラス

インドのデカン半島南端部,コロマンデル海岸港湾都市。タミル・ナードゥ州の州都。1996年チェンナイChennai改称ムンバイボンベイ),コルカタカルカッタ)に次ぐ貿易港で,綿花皮革,油料種子を輸出。繊維,化学,皮革,機械などの工業が行われる。大学(1857年創立),博物館,天文台がある。1639年イギリス東インド会社創設セント・ジョージ要塞(現在の州庁舎)を築いてインド進出の足がかりとした。のち貿易港として発展。468万1087人(2011)。
→関連項目マハーバリプラム

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「マドラス」の解説

マドラス
Madras

インド南部コロマンデル海岸沿いの都市。タミル・ナードゥ州の州都。現在の正式名称は現地語名のチェンナイ(Chennai)。1639年,イギリスが,ポルトガル拠点サントメの北部にあるマドラサパトナム(マドラスの語源)を取得し,要塞を築いた。以降,イギリス貿易の根拠地となり,人口が流入し,商工業が発展した。19世紀以降は,カルカッタボンベイと並ぶイギリス植民地の管区都市として栄え,政治,経済,文化活動の拠点となった。インド独立後は,マドラス州(1968年以降はタミル・ナードゥ州)の州都。

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世界大百科事典 第2版 「マドラス」の意味・わかりやすい解説

マドラス【Madras】

インド南部,タミル・ナードゥ州北端部に位置する同州の州都。ベンガル湾に面するコロマンデル海岸の港湾都市。人口384万1000(1991),大都市域人口542万2000(1991)。地名は,1639年にイギリスが在地領主から取得した漁村集落の名称マドラサパトナムMadrasapathnamに由来するが,1996年,タミル語による呼称のチェンナイChennaiに改称された。市の南部には16世紀中期以来ポルトガルのインドにおける根拠地の一つとなったサン・トメSan Thomé(イエスの十二弟子の一人トマスが福音伝道のためインドに来住し,殉教後ここに埋葬されたという伝承をもつ)があるが,現在の市の直接的な起源は1639年に始まる。

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旺文社世界史事典 三訂版 「マドラス」の解説

マドラス
Madras

インド南東端部の州,およびベンガル湾に臨むコロマンデル海岸にある港湾都市で,同州の州都
1640年にイギリス東インド会社が土侯から譲り受け,城塞を構築。18世紀半ばには一時フランスに占領されたが,すぐ返還され,イギリスのインド支配の拠点の1つとして繁栄した。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マドラス」の意味・わかりやすい解説

マドラス

チェンナイ」のページをご覧ください。

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世界大百科事典内のマドラスの言及

【タミル・ナードゥ[州]】より

…面積13万km2,人口5586万(1991)。州都はマドラス。州公用語はタミル語で,住民の大半がドラビダ系のタミル民族である。…

※「マドラス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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