マリアルーズ号事件(読み)マリアルーズゴウジケン

デジタル大辞泉 「マリアルーズ号事件」の意味・読み・例文・類語

マリアルーズごう‐じけん〔‐ガウ‐〕【マリアルーズ号事件】

明治5年(1872)ペルー船籍のマリアルーズ(Maria Luz)号が横浜に入港しているとき、同船からしん苦力クーリーが逃亡したことに端を発する日本・ペルー間の紛争。奴隷売買を不当とする日本側は苦力釈放、それを不服とするペルーはロシア皇帝に仲裁裁判を求めたが、日本の主張が認められた。この事件をきっかけに日本国内の芸娼妓売買が問題化した。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android