精選版 日本国語大辞典 「マルシャーク」の意味・読み・例文・類語
マルシャーク
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ロシアの詩人、劇作家。ソビエト児童文学の創始者の一人。11月3日、ボロネジ市のせっけん工場勤めの化学技術者の家庭に生まれる。年少のころから詩作に才能を示し、1902年15歳のとき、文芸評論家スターソフVladimir Vasil'evich Stasov(1824―1906)に認められ、息子のように愛され、レーピン、リムスキー・コルサコフ、シャリアピンなどペテルブルグの一流の芸術家の知遇を得た。のちゴーリキーに招かれてヤルタの中学に学ぶ。その少年期については自伝『人生のはじめ』(1960)に詳しい。12~14年イギリスに留学。第一次世界大戦中は、避難児童施設に働き、十月革命(1917)後、児童文学に全力を傾けて取り組み、ゴーリキー、チュコフスキーらと新しいソビエトの児童文学をつくり、若い作家を育成した。
その詩は、けれんみのない美しいことばと、磨きぬかれた文体をもち、暖かくしかも知的で、説得力に富む。詩は『おりの中のこどもたち』(1923)、『郵便』(1925)、『ミスター・トウィスター』(1933)など多数。また児童劇『森は生きている』(原題『十二月(じゅうにつき)』1943)はソビエト児童劇の代表作で、ほかに『魔法の品売ります』(1964)などがある。また一方、シェークスピア、バイロン、キーツ、ブレイク、ハイネらの翻訳者としても高い評価を受けている。4回ソ連邦国家賞を受け、1963年レーニン賞も受賞。64年7月4日没。
[内田莉莎子]
『村山士郎・北畑静子訳『人生のはじめ』(1968・理論社)』▽『内田莉莎子訳『しずかなおはなし』(1963・福音館書店)』
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…F.K.ソログープは暗い影の多い不思議な小説を作り,L.N.トルストイはおおらかな民話と小品を発表した。革命後の新しい児童文学の父はM.ゴーリキーであったが,彼はとくに子どものものを書かずに,V.V.マヤコーフスキーやS.Ya.マルシャークやK.I.チュコフスキーにその実りをゆずった。そのうちでマルシャークは第一人者として,《12の月(森は生きている)》(1943)のような劇やたくさんの童謡を発表している。…
※「マルシャーク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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