精選版 日本国語大辞典 「マント」の意味・読み・例文・類語
マント
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外套(がいとう)やベールを意味するラテン語のmantellumを語源とする、衣服の上に羽織って着るゆったりとした外衣の総称。古代ギリシアのヒマティオン、古代ローマのパルラのような、女子用の袖(そで)なしの長い寛衣のほか、ケープ、ペラリンpelerine、合羽(かっぱ)、引き回し、とんび、二重回しのような、袖なしの、肩に掛けるようにして着るもの。また、フランス各地の民俗服や、キリスト教のある宗派の修道僧の聖職服にみられるような、袖なし、フード付きのゆったりした外衣などがある。中世を通じて一般化し、19世紀後半からは、防寒、防雨、防塵(ぼうじん)などを目的とした袖付きの外套をもマントとよぶようになった。
1864年(元治1)の村上英俊の『仏語明要』に「manteau合羽」とあるように、日本では合羽capaとの混用がみられるが、幕府から引き継がれたフランス式陸軍用語からマントが日本語化し、昭和に入って公用語となった。明治末期から大正初期にかけて、小・中学校、旧制高校の男子生徒は黒か紺の羅紗(らしゃ)の、女児はグレイ、薄緑などの防寒用マントを用いた。また美術家や、青踏(せいとう)社を中心とする「新しい女」も着用した。第二次世界大戦後は女性のファッションのなかにその名と姿をとどめている程度である。
[田村芳子]
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