ミズーリ川(読み)ミズーリガワ(英語表記)Missouri

翻訳|Missouri

デジタル大辞泉 「ミズーリ川」の意味・読み・例文・類語

ミズーリ‐がわ〔‐がは〕【ミズーリ川】

米国北西部のロッキー山脈に源を発し、北東流ののち南東に流れ、セントルイスの北でミシシッピ川合流する川。全長4086キロ。高水期・渇水期の水位変化が激しい。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ミズーリ川」の意味・読み・例文・類語

ミズーリ‐がわ‥がは【ミズーリ川】

  1. アメリカ合衆国中央部を流れるミシシッピ川の最大支流。ロッキー山脈に源を発し、セントルイスの北でミシシッピ川に合流する。全長三九七〇キロメートル。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミズーリ川」の意味・わかりやすい解説

ミズーリ川
みずーりがわ
Missouri

アメリカ合衆国中北部の川。北アメリカ最大の川ミシシッピ川に北西から注ぐ最大の支流である。全長3970キロメートル。流域面積はミシシッピ川流域の3分の1以上の約130万平方キロメートルを占める。モンタナ州の南西部州境付近のロッキー山脈に源を発するマディソン川、ジェファソン川、ギャラティン川の合流したもので、初め北東に流れ、ノース・ダコタ州北西部から南東流してセントルイスの北でミシシッピ川に合流する。年降水量500ミリメートル以下の地域を流れるので、合流点付近の平均流量毎秒2300トンに対し、高水期には毎秒2.2万トン、渇水期には毎秒360トンとその変化が大きい。1673年にペール・マークェットとジョリエットにより発見され、その名称は上流域に住んでいたインディアン部族の「泥の水」を意味する語に由来する。舟運の便はモンタナ州グレート・フォールズまであったが、水位変化が激しく困難な面があった。初めは毛皮交易、金探鉱、北部への旅行、さらに布教、プレーリー開拓の重要なルートであった。下流はしばしば大洪水にみまわれ、その防御と流域の開発目的とするミズーリ川総合開発事業が進められ、フォート・ペック、ガリソン、オアヘなどの大ダムがつくられた。

[大竹一彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミズーリ川」の意味・わかりやすい解説

ミズーリ川
ミズーリがわ
Missouri River

アメリカ合衆国の中北部を流れるミシシッピ川最大の支流。全長 3726km。流域面積 137万1100km2。モンタナ州南西部ロッキー山系に源を発し,グレートプレーンズを通り,セントルイス北方でミシシッピ川に合流する。合流点の近くで平均流量は毎秒約 1800m3,最大 2万5500m3,最小 120m3。流域は乾燥し,気温の較差が激しい。1673年フランスのジャック・マルケットとルイ・ジョリエが到達し,毛皮交易路として利用された。1819年蒸気船が航行し始めたが,ハンニバル・セントジョーゼフ鉄道の開通で利用価値が下がった。1944年にアメリカ政府が支流を合わせて 100以上のダム,貯水池をつくる灌漑治水,電力開発計画を決定したのを皮切りに,流域の開発が進められている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「ミズーリ川」の意味・わかりやすい解説

ミズーリ[川]
Missouri River

アメリカ合衆国中北部を南東流するミシシッピ川最大の支流。全長3970km。ロッキー山脈中(モンタナ州)で,ジェファソン,ガラティン,マディソンの3河川の合流により生じ,ミズーリ州中東部,セント・ルイスの上流25kmでミシシッピ川に流入する。18世紀初頭にはフランス人毛皮商人が利用したが,上流部までの探検は,1804-06年ルイス=クラーク探検隊により行われた。雪どけ水により洪水が頻発し,〈ビッグ・マディ(大きな濁流)〉のニックネームをもつが,1940年代中ごろより治水事業が進められてきた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android