ミッターベルク銅山(読み)みったーべるくどうざん

世界大百科事典(旧版)内のミッターベルク銅山の言及

【銅】より

…ことに南イエメンのティムナTimnaでは,多数の採掘跡,製錬炉跡,からみなどが発見され,最初の自然銅採集の段階から酸化鉱溶錬,それに引きつづく硫化鉱製錬への発達過程が,しだいに判明しつつある。ヨーロッパにおいても,チロルのミッターベルク銅山のごとく青銅器時代から引きつづき産銅のある地域,スペインのリオティント銅山地域などが金属考古学の対象として調査が進められている。黄銅鉱(硫化鉱)からは直接銅がとれず,まず硫化銅と硫化鉄の混合物であるかわを得,それをあらためて溶錬して銅にする2段の工程を経る必要があるが,青銅器時代末期には,酸化鉱が減少し,硫化鉱の処理の段階に入っていたものと考えられる。…

※「ミッターベルク銅山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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