精選版 日本国語大辞典 「ミッテラン」の意味・読み・例文・類語
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フランスの政治家。10月26日フランス南西部シャラント県に駅長の子として生まれ、パリの政治学院に学ぶ。ジャーナリストとして出発し、第二次世界大戦当初ドイツ軍の捕虜となるが脱走して対独レジスタンスに参加。1945年に民主社会主義抗戦同盟(UDSR)の創立に参加し、翌1946年から下院議員(1946~1958、1962~1981)。第四共和政下でプレバン内閣の海外領土相(1950~1951)、マンデス・フランス内閣の内相(1954~1955)、モレ内閣の法相(1956~1957)をはじめ要職を歴任した。1958年以来のドゴール体制には終始反対し、1971年の新社会党結成に際して第一書記に就任。1972年には共産党との間に左翼共同綱領をまとめた。1965年と1974年の大統領選挙に左翼統一候補としてそれぞれドゴールとジスカール・デスタンに挑戦しともに僅少(きんしょう)差で敗れたが、1981年の大統領選挙では現職のジスカール・デスタンを破って万年負け犬の印象を一掃し、第五共和政下初の社会党出身大統領となった。就任後は死刑廃止、企業内の労働者の地位強化、年間有給休暇の5週間への延長、地方分権化、一部の産業の国有化など選挙公約の実現に努めたが、経済情勢は好転せず、1983年から緊縮策を余儀なくされた。1986年の総選挙での保守派の勝利とシラク政権誕生は、革新派大統領と保守派首相の「コアビタシオン(保革共存政権)」という新事態を招いた。回想録など著書多数。1995年まで2期14年間、大統領を務めた。
[平瀬徹也]
『F・ミッテラン著、早良哲夫訳『いまフランスでは――ミッテランの社会主義』(1982・サイマル出版会)』▽『F・ミッテラン著、川島太郎・佐藤昌訳『大統領への道』上下(1982・広済堂出版)』
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1916~96
フランスの政治家。3度目の大統領選への挑戦で宿志を果たした社会主義者で,2期14年務める(在任1981~95)。第四共和政下では中道左派として内相や法相などの大臣を歴任し,1971年に新生社会党に合流して第一書記に就任した。70年代の不況が平等や公正を掲げる社会党に追い風となり,81年の総選挙でも同党が圧勝して,ミッテラン時代が始まる。富裕税の創設や国有化,地方分権や死刑廃止,5週間の有給休暇などの法律を次々と制定するが,経済再建に失敗し,86年にはド・ゴール派のシラク首相との保革共存を余儀なくされた。2期目のミッテランは政治対立に超然とする国父のイメージを保つが,1930年代から大戦中にかけての右翼的な過去が暴露され,晩節を汚した。
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…以後ポンピドゥーが大統領としてド・ゴール体制を引き継いだが,74年急死し,独立共和派のジスカール・デスタンが大統領となった。さらに81年4月の大統領選挙では社会党のミッテランが当選,続く6月の議会選挙でも社会党が躍進して新政権を誕生させ,これに34年ぶりに共産党も入閣した。この政府の下で一部大企業の国有化や地方自治体議会の権限強化による分権政策,あるいは死刑廃止(1981年9月)などの改革が行われ,第五共和政は新たな転換期に入った。…
…フランス政府が文化使節としてジョルジェ・デュアメルやピアニストのラザール・レビを送り,多くの聴衆を集めた。1953年に日仏文化協定が結ばれるとともに政府間の交流も親密になり,日本からは吉田茂(1954),岸信介(1959),池田勇人(1962),田中角栄(1973),三木武夫(1975),鈴木善幸(1982),竹下登(1988),宇野宗佑(1989)の各首相がフランスを公式訪問し,フランスからはポンピドゥー首相(1964),ジスカール・デスタン大統領(1979),ミッテラン大統領(1982,86,89)が日本を公式訪問した。フランスでも正規に日本語を教える高校が現れはじめ,84年には日本語が教授資格試験(アグレガシヨン)に認められた。…
※「ミッテラン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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