ミッテルラント運河(読み)ミッテルラントウンガ

デジタル大辞泉 「ミッテルラント運河」の意味・読み・例文・類語

ミッテルラント‐うんが【ミッテルラント運河】

Mittellandkanal》ドイツ北西部にある内陸運河。ノルトライン‐ウェストファーレン州ベフェルゲルン付近のドルトムントエムス運河からマクデブルク付近のエルベ川まで、東西に走る。全長約330キロメートル。ルール工業地域や首都ベルリン北海を結ぶ。1938年に完成

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改訂新版 世界大百科事典 「ミッテルラント運河」の意味・わかりやすい解説

ミッテルラント運河 (ミッテルラントうんが)
Mittellandkanal

ドイツ北西部にあるドルトムント・エムス運河のベルゲスヘベーデから,中東部のマクデブルクにいたる全長330kmの運河。この運河によってライン~エルベ間の航行が可能となった。ハノーファーのアンデルテンには,水位を15mせり上げるヨーロッパ有数の閘門があり,1000トンの船が航行可能である。ライン,エルベ両河を連結する計画は19世紀半ばにたてられたが,ハノーファーまでは1916年,ローテンゼーまでは1938年に完成した。
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世界大百科事典(旧版)内のミッテルラント運河の言及

【運河】より

…水室を下降させるときには水室にわずかの水を加えればよく,上昇させるには水室の水をわずか減らせばよい。東ドイツと西ドイツを東西に貫通するミッテルラント運河がエルベ河岸のマクデブルクに分岐するところに設けられたローテンゼーリフトは落差19mの浮力式であり,1000トンのはしけを入れることができる水室をもっている。
[運河と自然環境]
 堰閘法などで水面を階段状にした運河では,水位が高められるため運河の周辺の低い土地では排水が困難になり,その対策として新しい排水路を造る必要が起こることがある。…

※「ミッテルラント運河」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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