ムーアの法則(読み)ムーアノホウソク(英語表記)Moore's law

翻訳|Moore's law

デジタル大辞泉 「ムーアの法則」の意味・読み・例文・類語

ムーア‐の‐ほうそく〔‐ハフソク〕【ムーアの法則】

Moore's Law》「半導体の集積密度は18か月から24か月で倍増する」という経験則米国の半導体メーカー、インテル社の創設者一人ゴードンムーア提唱

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知恵蔵mini 「ムーアの法則」の解説

ムーアの法則

半導体メーカーの開発競争によって、半導体の集積密度が18~24カ月で倍増するという経験則。1965年、アメリカの半導体メーカー、インテル社の創設メンバーのひとりであるゴードン・ムーアが提唱した。集積密度は回路上の素子微細化することで高められ、40年以上にわたってコンピューター中央演算処理装置の高性能化と低価格化に貢献してきた。しかし、素子の微細化が物理的に限界に近づき、消費電力も増大したことから、ムーアの法則は2010年代後半には終焉するとの見方が強まった。米国半導体工業会は2015年の報告書で、微細化は2021年に限界を迎えると予測している。

(2019-6-6)

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「ムーアの法則」の解説

ムーアの法則

半導体の集積密度は18~24カ月で倍増し、チップは処理能力が倍になってもさらに小型化が進むという法則。世界最大の半導体メーカーであるインテル社創設者のひとりであるゴードン・ムーア博士が1965年に経験則として提唱したことに由来する。法則によれば、半導体の性能は指数関数的に向上するが、実際には、集積密度の向上ペースは鈍化している。このため、「集積密度」を「性能向上」に置き換えることで、法則は現在でも成立しているとされている。最近は価格対性能比で、18カ月で2分の1になるともいわれている。

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知恵蔵 「ムーアの法則」の解説

ムーアの法則

シリコン集積回路の集積密度が2年でほぼ2倍になるという経験則。1965年、米インテル社のゴードン・ムーアがプロセッサー・チップに使われるトランジスタ数が1年で2倍になると予測したことに由来する。その後40年間、このトレンドに沿って半導体技術が進展しているのは驚異的。これは、トランジスタの微細化・高集積化により、トランジスタの単価が下がると同時に性能も向上するため。今後も当分、このトレンドは続くと予想されている。

(荒川泰彦 東京大学教授 / 桜井貴康 東京大学教授 / 2007年)

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IT用語がわかる辞典 「ムーアの法則」の解説

ムーアのほうそく【ムーアの法則】

インテルの創設者の一人、ゴードン・ムーアが1965年に提唱した集積回路の性能向上に関する経験則。「半導体の集積密度は18ヵ月から24ヵ月で倍増する」というもの。コンピューターのマイクロプロセッサーの性能向上に関する予測などに使われる。

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法則の辞典 「ムーアの法則」の解説

ムーアの法則【Moore's law】

「コンピュータの性能を示す諸指数は,2年ごとに2倍となる」.後にインテル社の創始者となったムーア(G. E. Moore)が,1960年代に将来を予見してのべた「法則」だといわれる.

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