ムーンストーン(英語表記)moonstone

翻訳|moonstone

デジタル大辞泉 「ムーンストーン」の意味・読み・例文・類語

ムーンストーン(moonstone)

月長石

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精選版 日本国語大辞典 「ムーンストーン」の意味・読み・例文・類語

ムーン‐ストーン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] moonstone ) =げっちょうせき(月長石)
    1. [初出の実例]「白魚(しらうを)が印度産の月光石(ムーンストン)のやうな透明さと光沢を帯びて舟に入ってる」(出典:どぜう地獄(1924)〈岡本一平〉二二)

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改訂新版 世界大百科事典 「ムーンストーン」の意味・わかりやすい解説

ムーンストーン
moonstone

長石宝石の代表的なもの。半透明乳白色の石の曲面に,特有の青白い微光を発する特徴がある。その光が,あたかも青い月の光を連想させるので,ムーンストーン(月長石)の名がある。モース硬度6,比重2.56~2.59,屈折率1.520~1.528である。この光の効果の原因は,正長石KAlSi3O8アルバイトNaAlSi3O8の2種類の長石の薄層が,交互に積み重なった層状組織によって生じる光の干渉と,内部反射作用とによるものと考えられている。この石は,健康,長寿,富を象徴し,真珠とともに6月の誕生石である。主産地スリランカおよびインドである。
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百科事典マイペディア 「ムーンストーン」の意味・わかりやすい解説

ムーンストーン

月長石とも。長石一種で美しい青色の変彩を示すもの。普通白色半透明でタンパク光に近い光沢をもつ。正長石とソウ(曹)長石の超顕微鏡的微細片が無数の双晶を繰り返して単一結晶の外観を示す。カボション・カットにして宝石に用いる。産地はスリランカが有名。
→関連項目貴石誕生石

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世界大百科事典(旧版)内のムーンストーンの言及

【長石】より

…へき開は{001},{010}の2面に良好である。色は,ガラス光沢をもった白,クリーム,ピンク,灰色などであるが,特にムーンストーン(月長石),ラブラドライトなどと呼ばれるものは,緑,黄,赤,青などのせん光を示す。これは,二つの成分の異なった長石の細かい互層や結晶内部に包有された細かい不純物(例えばチタン鉄鉱)が光の干渉を起こしたものといわれる。…

※「ムーンストーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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