メガーラヤ(読み)めがーらや(英語表記)Meghalaya

日本大百科全書(ニッポニカ) 「メガーラヤ」の意味・わかりやすい解説

メガーラヤ
めがーらや
Meghalaya

インド東部の州。北と東はアッサム州、南と西はバングラデシュに接する。面積2万2429平方キロメートル、人口230万6069(2001)、296万6889(2011センサス)。1972年に中央政府直轄地区から州に昇格州都シロン。インド半島にみられる先カンブリア系の結晶質岩石よりなる、標高1000メートル前後の丘陵地帯に位置する。山陰になる北麓(ほくろく)では年降水量は2000ミリメートル以下であるが、モンスーンに直撃される南斜面では、チェラプンジをはじめ、1万ミリメートルを超える多雨地帯が広がり密林となっている。ゾウ、トラ、シカヤギュウなど野生動物の生息地である。住民の多くは農業に従事し、米、ジャガイモトウガラシなどが栽培される。ガロ人、カーシ人など焼畑農業を営む高地部族も住んでいるが、近年は定着化が進められている。全般に開発は遅れているが、石炭石灰岩の埋蔵量も多く、豊富な水を利用した発電などが期待されている。

[林 正久]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

少子化問題

少子化とは、出生率の低下に伴って、将来の人口が長期的に減少する現象をさす。日本の出生率は、第二次世界大戦後、継続的に低下し、すでに先進国のうちでも低い水準となっている。出生率の低下は、直接には人々の意...

少子化問題の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android