メキシコ系アメリカ人(読み)めきしこけいあめりかじん

山川 世界史小辞典 改訂新版 「メキシコ系アメリカ人」の解説

メキシコ系アメリカ人(メキシコけいアメリカじん)
Mexican Americans

ヒスパニック系のアメリカ人のなかでは最大の集団で,2000年国勢調査では2064万人。南西部に最も多く住み,メキシコ領だったときからの住民子孫もいるが,メキシコ系人口が増大したのは20世紀になってからである。メキシコからの移民は1924年移民法の制限の対象にならなかったが,30年代の不況期には移民労働者を帰国させる政策がとられた。その後両国間でメキシコ人農場労働供給計画(ブラセラ計画)が合意され,64年まで継続,合計450万人の季節労働者がアメリカに入った。65年以降のアメリカの移民受容政策下で,人口膨張の著しい隣国メキシコは最大の移民供給国となり,多数の非合法移民も流入している。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のメキシコ系アメリカ人の言及

【チカノ】より

…1960年代半ば,メキシコ系アメリカ人の主体性の確立を目指す運動を担った若い世代が,自らを指した言葉。スペイン語Mexicanoの短縮形。…

※「メキシコ系アメリカ人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android