メフレビー教団(読み)メフレビーきょうだん(英語表記)Mevleviye

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メフレビー教団」の意味・わかりやすい解説

メフレビー教団
メフレビーきょうだん
Mevleviye

イスラムのデルビーシュ (托鉢僧) 教団。この名は創始者ルーミーに与えられた称号マウラーナー Mawlānā (われらが師) に由来する。 15世紀頃から小アジアコニヤを中心に発展し,歴代スルタンの支持もあって,17~18世紀にはオスマン帝国領内の各地修道院 (テッケ ) を有した。この教団は,音楽に合せて右足を軸に回転する独特の儀式ズィクル dhikrをもって,「踊るデルビーシュ」として知られた。 1925年9月4日トルコ共和国の法令によってすべてのテッケが閉鎖され,その宗教的活動は禁止されたが,民族芸術としては続いている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android