メリケルテス(英語表記)Melikertēs

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メリケルテス」の意味・わかりやすい解説

メリケルテス
Melikertēs

ギリシア神話アタマスイノの息子。イノは甥にあたる幼児ディオニュソスの養育を引受けたかどで,ヘラによって狂気にさせられ,わが子メリケルテスを沸騰した釜に投入れて煮殺したうえで,その死体を抱いて海に身を投じた。2人は海の神となり,イノはレウコテア,メリケルテスはパライモンとなった。メリケルテスの遺体は,イルカに運ばれて松の木にかけられたところを,シシュフォスに発見されて埋葬され,その霊を慰めるためシシュフォスによってイストミア競技が創設されたという。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

咽頭結膜熱

アデノウイルスの感染により、発熱、のどのはれと痛み、結膜炎の症状を呈する伝染性の病気。感染症予防法の5類感染症の一。学童がプールで感染して集団発生するのでプール熱ともいう。...

咽頭結膜熱の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android