ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モンパンシエ公夫人」の意味・わかりやすい解説
モンパンシエ公夫人
モンパンシエこうふじん
Montpensier, Anne-Marie-Louise d'Orléans, Duchesse de
[没]1693.4.5. パリ
フランス王ルイ 13世の弟オルレアン公ガストンの娘。通称グランド・マドモアゼル。莫大な財産の相続人で,ルイ 14世との結婚を夢想したが,J.マザランに反対された。フロンドの乱に身を投じ,1652年7月パリの東端を固めるサン・タントアーヌの戦いではバスティーユの砲門を開き王軍を攻撃し,苦戦していたコンデ軍を助けた。 70年ローザン公との結婚を王に反対され,ローザンの出獄後,81年に結婚したが,85年離婚し,信仰に晩年を捧げた。著書に『回想録』 Mémoires (1856~59) がある。
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