モンモリロナイト(その他表記)montmorillonite

翻訳|montmorillonite

デジタル大辞泉 「モンモリロナイト」の意味・読み・例文・類語

モンモリロナイト(montmorillonite)

アルミニウムの含水珪酸塩けいさんえん主成分とする粘土鉱物凝灰岩などの風化で生じ、白ないし灰色粉末の塊。水を吸収して膨潤し、またイオン交換性が高い。酸性を示すものは酸性白土とよばれる。ベントナイトの主な構成鉱物。砂型鋳造・増量剤などに利用モンモリロン石

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精選版 日本国語大辞典 「モンモリロナイト」の意味・読み・例文・類語

モンモリロナイト

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] montmorillonite ) 粘土鉱物の一種。主成分はアルミニウムとマグネシウムの含水珪酸塩鉱物。単斜晶系。白・灰・淡色などの粉末塊で軟らかく、水を吸収して膨潤する。長石・凝灰岩などが変質して生じる。酸性白土の主成分。モンモリロン石。

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改訂新版 世界大百科事典 「モンモリロナイト」の意味・わかりやすい解説

モンモリロナイト
montmorillonite

モンモリロン石とも呼ぶ粘土鉱物の一種で水により膨潤する性質(原体積の7~10倍)が特徴。ベントナイトの主要構成鉱物である。スメクタイトsmectiteとも呼ばれる。化学成分X066Y6Z8O20OH4・2H2O,X:1/2Ca,Na,Y:Al,Mg,Fe3⁺,Z:Si,Alで示され多種類の種がこれに属する。単斜晶系に属する層状構造の微細葉片状結晶。電子顕微鏡下に薄板状の形態が明らかにされるが,通常は粘土状または塊状集合体をなす。比重2~3,モース硬度1~2。白,淡灰,淡黄,淡紅,淡緑などの色を示し,新鮮なものではセッケン状の感触を示す。層状構造を示す層間に多量の水を吸収し著しく膨潤し,また層間のアルカリ,アルカリ土類イオンについては高いイオン交換性を示す。各種の岩石,とくに火山ガラスなどの風化作用,堆積後の続成作用,熱水作用などにより生成する。フランス中央部の町モンモリヨン近郊のマンガン鉱山より発見されたことにより命名された。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モンモリロナイト」の意味・わかりやすい解説

モンモリロナイト
montmorillonite

粘土鉱物の一種。 (Na,Ca)0.3(Al,Mg,Fe3+,Li)2~3(Si,Al)4O10(OH)2nH2O 。ベントナイトの主成分鉱物。単斜晶系。比重2~3,硬度1~2。白,黄,緑色など。3層構造で層間に水をもち,100~200℃で層間水が脱水する。火山岩やその凝灰岩,特に天然ガラスは風化してモンモリロナイトになりやすい。電子顕微鏡では形のはっきりしない板状の結晶。層間に水を取入れ著しく膨潤する性質があり,イオン交換性が高い。含水量 150%で粘着力を生じ,約 450%の含水量で粘着力を失い,また内部摩擦抵抗が小さいことなど特殊な性質を示す粘土で,地すべりはモンモリロナイトが多いところに起りやすい。石油井を掘進するときに用いる泥水,鋳物砂型の結合剤,肥料分を吸着させるための客土などに用いられる。

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百科事典マイペディア 「モンモリロナイト」の意味・わかりやすい解説

モンモリロナイト

(図)なる組成をもつ粘土鉱物。単斜晶系。硬度1〜2,比重2〜3。白,黄または緑色。層状の結晶格子の間に水などの液体をとり入れて膨潤する。陽イオン交換性顕著。岩石中の長石の分解物,凝灰岩の風化産物として生じる。→ベントナイト
→関連項目酸性白土レグール

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化学辞典 第2版 「モンモリロナイト」の解説

モンモリロナイト
モンモリロナイト
montmorillonite

Al2O3・4SiO2nH2Oで示される含水アルミニウムケイ酸塩(粘土鉱物)の一種で,層状構造をもつ.塩基置換量がきわめて大きく,吸着イオンによって水中における膨潤度は異なるが,一価イオンを吸着している場合は十数倍に膨潤する.フランスのモンモリヨンで産出して研究されたので,この名称が用いられる.アメリカのベントンに産出するベントナイトも同じものである.吸着性,膨潤性,塩基交換性,粘着性を利用した多くの用途がある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「モンモリロナイト」の意味・わかりやすい解説

モンモリロナイト
もんもりろないと

モンモリロン石

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