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「モーターボートレース」の意味・わかりやすい解説
モーターボートレース
(1)2隻以上のモーターボートによるスピード競走。艇は機関が艇内にあるインボードと艇外にあるアウトボードに,滑走面にステップのないレーシングランナバウトとステップのあるハイドロプレーンに分かれ,また機関の大きさ,艇の重量などでクラスが分かれる。ふつう周回競走で,権威のあるレースはブリティッシュ・インターナショナル・トロフィー・レース(BIT。1903年から1961年まで)とゴールドカップ・レース(1904年から)。またマイアミ〜ナッソー間の外洋長距離レースやオルバニー〜ニューヨーク間のマラソンレースも有名。日本では熱海オーシャンカップレース(全日本オフショアグランプリ)などがある。(2)競艇(きょうてい)とも。〈モータボート競走法〉(1951年)に基づき,都道府県や特定市町村の主催する公営ギャンブル。勝舟投票券を発売,的中者に配当金を支払う。通常アウトボード艇で,直線距離300m離れた2浮標間を3,4周する。
→関連項目モータースポーツ
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モーターボートレース
motorboat race
河川,湖,海などに設定された一定のコースまたは距離をモーターボートで競走し,スピードや正確さあるいは走破距離を競う。艇は発動機の種類,全長,操縦席の大きさなどによりクラス分けされる。レースは,その形態によってサーキット (周回) レース,長距離レース,オフショア (外洋) レース,ドラッグレース,スピードトライアルなどに分類される。 20世紀初頭イギリスで始り,第1次世界大戦後の優秀な艇の出現により各国に普及し盛んになった。 1960年には国際モーターボート連合が設立され,国際的レースを統轄している。日本では 31年,隅田川で初めて全日本選手権大会が開かれたが第2次大戦により中止。 63年には日本モーターボート協会の設立をみたが,現在では 51年公布の「モーターボート競走法」により競艇に押されアマチュアのレースはあまりふるわない。
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世界大百科事典 第2版
「モーターボートレース」の意味・わかりやすい解説
モーターボートレース【motorboat race】
モーターボートで速度を競うスポーツ。使用するボートによって,船外機か船内機かで大別され,それぞれ排気量によってクラス分けされる。レースには,1kmから15カイリ,1~24時間耐久,外洋(オフショア)などがある。1900年パリ万国博覧会の際にセーヌ川で行われたものが最初といわれ,22年には国際モーターボート連合Union internationale motonautique(UIM)が結成された。38年から世界選手権大会も行われている。
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世界大百科事典内のモーターボートレースの言及
【競艇】より
…〈モーターボート競走法〉(1951公布)により公認,運営されるプロ選手によるモーターボートレース。勝舟投票券(舟券)を発売する。…
※「モーターボートレース」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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