ユマニスト(英語表記)〈フランス〉humaniste

デジタル大辞泉 「ユマニスト」の意味・読み・例文・類語

ユマニスト(〈フランス〉humaniste)

15~16世紀のルネサンス期に、ギリシャローマ古典の研究を通して、広く人間研究を目指した人たち。人間的なものへの愛情努力と、人間をゆがめる制度慣習への問いかけを続け、近代的人間観の基礎を築いた。ペトラルカボッカチオを先駆とし、エラスムストマス=モアラブレーモンテーニュなどに代表される。人文主義者。ヒューマニスト。→人文主義

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世界大百科事典(旧版)内のユマニストの言及

【フランス文学】より

…以上にあげた各種のジャンルにわたって,中世の文学は,16世紀以降のフランス文学の堅固な土台を築いたのである。
[ユマニストの活躍]
 経済力の進展に伴う社会構造の変質,地理上の発見による世界意識の拡大,印刷術の普及等々,社会と文化のさまざまな面に生じたもろもろの変革の要因が重なり合って,16世紀の訪れとともに,フランスにもルネサンスの気運がみなぎり始める。イタリアの先進文化がしきりに移入され,ギリシア・ローマの古典を文献学的に厳密に研究するとともに,そのなかに新しい人間の生き方を探ろうとするユマニストの活動が活発に行われた。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」