ウィリアム・モリスが1890年、社会主義者同盟機関誌に発表した作品。ある社会主義者が夢のなかで、未来の共産主義社会がテムズ河畔に実現されているのを体験していく。その未来社会は1952年に始まる激しい革命闘争を経て、約2世紀後安定した状況を迎えている。そこでは商業道徳が絶滅し、機械も不必要となり、手仕事=労働がなによりも喜びであり、芸術となっている。あらゆる強制的な制度、政府や法律なども廃止され、各人は自らの合理性と自由に従って生活を享楽している。全編「芸術家の眼(め)を通してみられた社会主義」であるが、機械化による人間疎外の克服、中央集権的権威主義批判などの点で、現在的意義をもったユートピア作品である。
[菊池理夫]
『五島茂・飯塚一郎訳『ユートピアだより』(『世界の名著41』所収・1971・中央公論社)』
発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...
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