ヨハネ(バプテスマの)(読み)ヨハネ

百科事典マイペディア 「ヨハネ(バプテスマの)」の意味・わかりやすい解説

ヨハネ(バプテスマの)【ヨハネ】

洗礼者ヨハネ〉〈洗者ヨハネ〉とも。ギリシア語でヨアンネス・ホ・バプティステス。イエス・キリストの出現直前に,ユダヤ荒野で人びとに終末の近いことを説教し,悔い改めよと説いた。ヨルダン川イエスに授洗した(《マタイによる福音書》3章ほか)と伝えるほか,サロメ伝説に登場する。6月24日の祝日ヨハネ祭として知られる。
→関連項目イエス・キリスト夏至ヘロデ・アンテパス

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ヨハネ(バプテスマの)」の解説

ヨハネ(バプテスマの)
Ioannes[ギリシア],John (the Baptist)[英]

イエス先駆者とみられる1世紀前半のユダヤの預言者。ヨルダン川で悔い改めの洗礼を施した。禁欲生活を営み,エッセネ派との関係も論議されている。ガリラヤの領主ヘロデ・アンティパスの不倫を責めて殺された。

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