ライプチヒ(英語表記)Leipzig

精選版 日本国語大辞典 「ライプチヒ」の意味・読み・例文・類語

ライプチヒ

(Leipzig) ドイツ中東部の都市エルベ川支流エルスター川、プライセ川、パルテ川の合流点にある交通要地。一一世紀以来栄え、一八~一九世紀には学術音楽の都として知られた。鉄鋼業・出版業などが盛ん。毎年春と秋に、国際工業見本市(メッセ)が開かれる。

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デジタル大辞泉 「ライプチヒ」の意味・読み・例文・類語

ライプチヒ(Leipzig)

ドイツ中東部、ザクセン州の商工業都市。出版業などが盛ん。国際工業見本市が開かれる。1409年創立の大学演奏会場として有名なゲバントハウス(織物会館)、聖トーマス教会ニコライ教会などがある。人口、行政区49万(1999)。ライプツィヒ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ライプチヒ」の意味・わかりやすい解説

ライプチヒ
Leipzig

ドイツ東部,ザクセン州の都市。ベルリン南西,鉄道で約 180km,ワイセエルスター,プライセ,パルテの3河川の合流点付近に位置する。スラブ人の集落として興り,1015年に要塞が築かれ,1156~70年に都市権を得,以後商業中心地として発達。 1952~90年ライプチヒ県 (旧東ドイツ) の県都。第2次世界大戦前,ドイツ最大のものとして知られた国際見本市も,1170年頃に起源をもつとされる。国際見本市は現在も春秋2回ずつ開かれている。 17世紀末から盛んになった出版印刷業も重要で,ドイツ東部における経済,文化の中心地となっている。ライプニッツゲーテフィヒテ,R.ワーグナーなどを輩出したライプチヒ大学 (1409創立。 1953~90にはカルル・マルクス大学ライプチヒ) ,蔵書 2000万冊を誇る図書館をはじめ各種のすぐれた教育研究機関があり,博物館,歌劇場などの劇場,ゲバントハウスなどにも,かつて「小パリ」と称された頃からの伝統が継承されている。工業ではハレとともに中部ザクセン工業地域の中心をなし,重機械,輸送機械,電気機器,衣料,化学製品の生産が盛んである。第2次世界大戦で多くの歴史的建造物が破壊されたが,J.S.バッハが 27年間音楽監督を務めた聖トマス教会 (13世紀) ,16世紀の市庁舎,ゲーテの『ファウスト』の舞台となった居酒屋アウエルバッハ・ケラーなどが修復されている。人口 51万8862(2010)。

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百科事典マイペディア 「ライプチヒ」の意味・わかりやすい解説

ライプチヒ

ドイツ東部の都市。ベルリン南西約150km,エルベ川の支流エルスター川に臨む。交通の要地で鉄鋼・機械・化学工業が行われ,出版が盛んで,春秋2回の国際見本市は著名。ライプチヒ大学,ドイツおよびドイツ語関係書約300万冊を収めるドイツ文庫,ライプチヒ・ゲバントハウス管弦楽団バッハにゆかりのある聖トマス教会などがある。11世紀に要塞(ようさい)として創設,13世紀以後市場町として発展。1519年に行われたライプチヒ討論は宗教改革推進のきっかけとなった。18―19世紀は学問・芸術の中心地であった。53万1800人(2011)。

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世界大百科事典 第2版 「ライプチヒ」の意味・わかりやすい解説

ライプチヒ【Leipzig】

ドイツ東部,ザクセン州の都市。人口48万1000(1995)。ザーレ川の支流であるエルスターElster川とプライセPleisse川との合流点,年間平均気温8.7℃,559mmの年間降水量をもつ農耕地帯に位置し,地下に豊富な褐炭の鉱床もある。古い商工業者の町で,鉄道と高速道路でベルリン,ドレスデンなどと結ばれ,工業の密集地域となっている。春秋に国際見本市が開かれ,歴史的に由緒ある建物も多く,音楽など文化の薫り高く,15世紀初頭以来大学都市でもあった。

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