ラインマインドナウ運河(読み)ラインマインドナウうんが(英語表記)Rhein-Main-Donau-Grossschiffahrtsweg

改訂新版 世界大百科事典 「ラインマインドナウ運河」の意味・わかりやすい解説

ライン・マイン・ドナウ運河 (ラインマインドナウうんが)
Rhein-Main-Donau-Grossschiffahrtsweg

ドイツ西部のマインツからマイン川を利用し,バンベルク,ニュルンベルクを経て,バイエルン州のケルハイムKelheimにおいてドナウ川に達する運河。1922年以来その建設計画が進められ,72年にはニュルンベルクまで完成し,92年に全通北海から黒海に至るまで3500kmにわたり,中央・東南ヨーロッパの13ヵ国が相互に結びつけられた。この運河にはまた多く水力発電所が設けられている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のラインマインドナウ運河の言及

【ドナウ[川]】より

…ルーマニア第1の貿易港で黒海に臨むコンスタンツァから,西に延びてドナウ川に至る運河が1984年開通した。またチェコ東部で支流のモラバ川とバルト海へ注ぐオーデル川を結ぶドナウ・オーデル運河が計画され,ドイツ南部でマイン川を介してライン川と結ぶライン・マイン・ドナウ運河は92年に完成した。【平川 一臣】
[利用の歴史]
 ドナウ川は,歴史上たえず軍事的国境線と平和的,経済的交易の二つの役割を果たしてきており,同時に東方と西方の文化を結びつける役割をも担ってきた。…

【マイン[川]】より

…1846年には上流部のバンベルクからニュルンベルクを経て,ドナウ川支流のアルトミュールに至るルートウィヒ・ドナウ・マイン運河が完成し,ライン地方とドナウ地方が結ばれた。1922年からはライン・マイン・ドナウ運河の延長,改修工事が開始され,1350トンの運搬船が航行可能な運河の建設が進められた。1921年アシャフェンブルク,40年ビュルツブルク,61年バンベルク,72年ニュルンベルクと工事が進み,92年に完成した。…

※「ラインマインドナウ運河」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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