ライン
① 線。
すじ。また、境界として示す線。〔舶来語便覧(1912)〕
※抒情小曲集(1918)〈
室生犀星〉
赤櫨「金のラインを空とほく引ずりて」
② 文字などの縦または横の並び。行。列。
※文明論之
概略(1875)〈
福沢諭吉〉一「血統とは西洋の語にて『ライン』と云ふ」
④ 基準となる一定の高さや数量。レベル。「合格ライン」
⑤ 企業組織のうち、局・部・課・係のような直系式組織をいう。
⑥ 企業において、購買、製造、運搬、販売など本来的活動を
分担遂行している部門をいう。
※時間(1969)〈黒井千次〉九「営業というラインの機能と」
※高層の
死角(1969)〈
森村誠一〉南へ伸びる青い線「地方路線
(ローカルライン)へのターミナルとしては」
※現代
日本技術史概説(1956)〈
星野芳郎〉六「不良品が出ると、
人力でラインからはずさなければならず」
⑨ ヤード‐ポンド法における長さの
単位の
一つ。一ラインは一二分の一インチ。〇・〇八三インチ。
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デジタル大辞泉
「ライン」の意味・読み・例文・類語
ライン(Rhein)
ヨーロッパ中部の国際河川。スイス南部のアルプスに源を発し、ドイツ西部、オランダを貫流して北海に注ぐ。長さ1230キロ。中流ではローレライで知られる峡谷を形成。古来重要な輸送路で、運河によって地中海やエルベ川とも連絡する。
[補説]長らく長さ1320キロとされてきたが、2010年に20世紀初頭の文献の記述をもとにした調査で誤記との説が有力になった。
作品名別項。→ライン
ライン[曲名]
《原題、〈ドイツ〉Rheinische》シューマンの交響曲第3番。変ホ長調。全5楽章。1850年作曲。同副題はシューマン自身が付けたものではないが、ライン川沿いのケルン、コブレンツ、ボンなどの心象に基づいて作曲されたとされる。
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ライン
Rein, Wilhelm
[生]1847.8.10. アイゼナハ
[没]1929.2.19. イェナ
ドイツの教育学者。 1886年イェナ大学教授。ヘルバルト教育学の理論に立脚し,その実践化に努めた。また T.ツィラーの段階的教育法を継承,発展させ,教育学の体系化,実際教育の科学的理論づけに尽力した。特に教授段階を予備-提示-比較-概括-応用の5段階に明確化して,ヘルバルト教育学の普及に果した役割は大きい。彼の学説は明治期の日本に紹介され,多くの影響を及ぼした。主著『教育百科便覧』 Enzyklopädisches Handbuch der Pädagogik (7巻,1894~1903) ,『系統的教育学』 Pädagogik in systematischer Darstellung (3巻,02~06) 。
ライン
Rhine, Joseph Banks
[生]1895.9.29. ペンシルバニア,ウォータールー
[没]1980.2.20. ノースカロライナ,ヒルズバラ
アメリカの心理学者。 1927年デューク大学超心理学研究所教授。超心理学の確立に指導的役割を果した。主著『超感覚的知覚』 Extrasensory Perception (1934) ,『超心理学概説』 Parapsychology (57,J.G.プラットと共著) 。
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ライン【Joseph Banks Rhine】
1895‐1980
アメリカの心理学者で,超心理学の創立者。シカゴ大学で心理学を学んだ後,ハーバード大学で深層心理学者W.マクドゥーガル(1871‐1938)に学び,超常現象を研究。デューク大学教授に就任し,同大学に超心理学研究所を設立した。心霊現象のうちESPと念力を研究し,数量的測定法を考案して,超心理学の学問的基礎を確立した。彼の研究成果はアメリカ心理学会で承認され,ユングも高く評価している。【湯浅 泰雄】
ライン【Johann Justus Rein】
1835‐1918
ドイツの地理学者で日本研究家として知られる。F.vonリヒトホーフェンの後継者としてボン大学教授となり27年間勤務。東京大学地理学教室の創始者山崎直方は,ドイツ留学当初ラインのもとで学んだ。スカンジナビア,アメリカ東岸,北アフリカなどを調査。1873‐75年プロイセン商務省の依頼により日本の優れた工芸品と商業に関する調査に来日。西洋人では初めて広範囲にわたる実地調査に基づく包括的近代的日本地誌《Japan nach Reisen und Studien》(2巻)を著述(第1巻は1881年刊,自然地理,民族,地方誌を扱う。
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ライン
競輪は風圧との戦いでもあるため、単独で走るのは不利であり、道中は二人以上で組んだ方が有利となる。そのように先行型と追込型で仮のチームのような状態になることをラインといい、同県・同地区などのつながりにより組まれることが多い。ただしラインは絶対的なチームではなく、途中で他のラインへ切り替えることもあるし、他ラインの選手に分断されてしまうこともある。
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ライン Rein, Johannes Justus
1843-1918 ドイツの地理学者。
1843年9月18日生まれ。ボン大教授。明治6年(1873)来日し,8年まで日本各地の地理,産業を実地調査した。帰国後まとめた著書は当時の日本を学術的に紹介した地誌として知られた。1918年1月23日死去。74歳。
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ライン
ドイツの作曲家ロベルト・シューマンの交響曲第3番(1850)。原題《Rheinische》。標題はシューマン自身が付けたものではないが、ライン川沿いの情景に着想を得て作曲されたと考えられている。
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ライン
コード(cord)。紐のこと。翼とハーネスを繋ぎ重さを支える、パラグライダーの大切な部分。材質にはアラミド繊維とダイニーマがある。
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ライン
生年月日:1843年9月18日
ドイツの地理学者
1918年没
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
世界大百科事典内のラインの言及
【超心理学】より
…当時W.ジェームズやベルグソンをはじめ,多くの哲学者や科学者が超常現象を研究したが,一般には受け入れられなかった。これに対して,新しい立場から研究する方法を考えたのは,アメリカのラインである。ラインはまず,問題の多い心霊現象についてはとりあげず,研究の対象をESPと念力(PK)の二つだけに限定した。…
【予知】より
…昔から〈正夢〉など,予知を思わせる現象が知られているが,予知か偶然の一致かの判断は困難なことが多い。予知を最初に実験的に検証しようとしたのは,アメリカのラインであり,1933年のことである。当時ラインは,死後生存仮説を検討するための第1段階として,純粋テレパシー現象の実在を実験的に検証しようとしていたが,研究の進展に従い,その難しさに気がついた。…
※「ライン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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