日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラフォレット」の意味・わかりやすい解説
ラフォレット
らふぉれっと
Robert Marion La Follette
(1855―1925)
アメリカの政治家。ウィスコンシン州に生まれる。同州共和党政界に加わり、連邦下院議員(1885~91)、同州知事(1901~06)を務めた。とくに知事時代、直接予備選、税制改革、鉄道規制の強化など彼が実施した一連の州政治改革は、「ウィスコンシン計画」とよばれ、この期の政治改革のモデルとなった。その後、1907年から25年まで連邦上院議員を務め、中央政界でも卓越した議会進歩派の指導者として活躍。17年アメリカの参戦に断固として反対し、24年には革新的政治行動委員会から大統領選挙に出馬し、敗れはしたが、鉄道の国有化、労働組合の団結権・団体交渉権の公認などを主張した。
[紀平英作]