ラ・ファイエット(読み)ラファイエット

百科事典マイペディア 「ラ・ファイエット」の意味・わかりやすい解説

ラ・ファイエット

フランス軍人政治家貴族出身だが自由主義者で,アメリカ独立戦争アメリカ独立革命)に従軍して名声を博した。旧制度を批判フランス革命時に三部会議員。人権宣言起草に参加,パリ国民軍司令官となるが,フーイヤン派の領袖(りょうしゅう)として立憲君主制を主張して共和派対立,1792年共和政樹立に際して亡命。1800年帰国後も自由主義的立場から反ナポレオン・反王政復古の態度をとり,1830年七月革命では再び国民軍司令官に推された。
→関連項目フーイヤン・クラブ

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ラ・ファイエット」の解説

ラ・ファイエット
Marie-Joseph, marquis de La Fayette

1757~1834

フランスの将軍,政治家。貴族の出でアメリカの独立戦争に従軍して自由主義者の名声を博し,革命勃発後はフイヤン派の領袖としてパリ国民軍司令官,ついで中央軍司令官となるが,1792年国外に亡命。ブリュメール18日後帰国したが,ナポレオン復古王政に終始反対して89年革命の象徴的存在となった。七月革命で再びパリ国民軍司令官になる。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

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