リサイタル(読み)りさいたる(英語表記)recital

精選版 日本国語大辞典 「リサイタル」の意味・読み・例文・類語

リサイタル

〘名〙 (recital)⸨レサイタル⸩ 独奏会。また、独唱会。〔アルス新語辞典(1930)〕
※冬の宿(1936)〈阿部知二〉四「彼女一派ピアノのレサイタルがあって」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「リサイタル」の意味・読み・例文・類語

リサイタル(recital)

独唱会。独奏会。「ピアノリサイタル
[類語]コンサートコンクールコンテスト音楽会演奏会ライブ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「リサイタル」の意味・わかりやすい解説

リサイタル
りさいたる
recital

独唱会、独奏会。ラテン語のrecito(朗読する)から生じた語で、詩の朗読会をさしていたが、のちに文芸や音楽などの1人で行う公開パフォーマンス(独演会)にも適用されるようになった。日本ではおもに音楽面で用いられ、演奏者1人(伴奏者を除く)の音楽会をさすが、今日では演奏者2~3人の小規模な音楽会もこの名称でよぶ傾向にある。また、複数の独奏(唱)者が合同で開くジョイント・リサイタルjoint r.の形式も存在する。なお、この語が独奏会の意で用いられた初例は、1840年6月9日ロンドンで開かれたリストのピアノ演奏会の予告においてであるといわれている。

[アルバレス・ホセ]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版 「リサイタル」の意味・わかりやすい解説

リサイタル【recital】

聴衆の前で朗誦を行う意味のreciteから発生した語であるが,現在ではむしろ演奏会の一形式である独唱会または独奏会を表す音楽用語として使われている。たいていは,一人の演奏家主体となり,必要に応じて伴奏者(多くの場合ピアノ奏者1名であるが,その他楽器や声楽アンサンブルにより数名が参加する場合もある)の出演で行われる。主体となる演奏家が2名ないし3名になる場合は,これを〈ジョイント・リサイタルjoint recital〉と呼ぶ。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

激甚災害

地震や風雨などによる著しい災害のうち、被災地域や被災者に助成や財政援助を特に必要とするもの。激甚災害法(1962年成立)に基づいて政令で指定される。全国規模で災害そのものを指定する「激甚災害指定基準に...

激甚災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android