普及版 字通 の解説

8画
[字訓] しのぐ・すたれる
[説文解字]

[字形] 会意
(りく)+夊(すい)。
は聖地に神を迎える建物の形。その建物のあるところを陸という。これに夊(足)を加えるのは陵越・凌辱の意である。〔説文〕五下に「越ゆるなり。夊に從ひ、
に從ふ。
は高なり。一に曰く、
(りようち)なり」と陵遅の字とする。陵夷も同義の語。陵は神梯の前の聖屋に足をかける象で、その神聖を犯し凌ぐ意がある。[訓義]
1. しのぐ、おかす。
2. すたれる。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕
陵に同じ。ユク・オナシ[声系]
〔説文〕に
声として
・綾・陵・
など八字を収める。みな稜角の意を含む字である。[語系]
・
(
)li
ngは同声。
・稜l
ngは声近く、また
(廉)liamも声が近い。みな稜角の意があり、一系をなす。また
・陵は同声。
(隆)liu
m、
liong、陸liukも隆高の意があり、声義の関係があろう。出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

