葉柄を食用にするタデ科の多年草。ショクヨウダイオウ(食用大黄),マルバダイオウ(丸葉大黄)ともいう。原産地はシベリア南部とされているが,ギリシア・ローマ時代にはすでに栽培されていた。イギリスには16世紀に導入されたが,市場に出るようになったのは19世紀になってからである。日本に入ったのは明治初期とされるが,普及するに至っていない。温帯の中北部に適し,暖帯にはむかない。土壌は選ばない。根生する葉は無毛で大きく,心臓形をしている。多肉で食用とされる葉柄は長く,50~60cmになる。春に1~2mの高さに茎を伸ばし,分枝した頂部に白色の花を多数つける。むろに入れたり盛土をしたりして軟化栽培を行うと,酸味の弱い良質の葉柄が得られる。葉柄は酸味と特有の香気があり,皮をむいて食塩をかけて生で食べる。また煮物にしたり,肉といっしょにパイを作って利用する。近縁のものに薬用にするカラダイオウなどがある。またルバーブとして食用にされるものにルバーブと近縁のダイオウ類との種間雑種があるという考えもある。
執筆者:高橋 文次郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…そのうち数種の根茎が漢方の大黄として利用されるが,種により薬効成分の含量は異なる。また葉柄を食用にするルバーブがある。それらのうちダイオウR.officinale Baill.は太い根茎をもち,根出葉は卵円形で3~7裂,幅30~90cm。…
※「ルバーブ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...
5/20 小学館の図鑑NEO[新版]昆虫を追加
5/14 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新