ロア(英語表記)Gabrielle Roy

改訂新版 世界大百科事典 「ロア」の意味・わかりやすい解説

ロア
Gabrielle Roy
生没年:1909-83

カナダ小説家。フランス系。第2次大戦下のモントリオール庶民哀歓を描いた小説《かりそめの幸福》(1945)と,《銀行員アレクサンドル・シェヌベール》(1955)が彼女の文名を高からしめた。ほかに生地マニトバ州に材をとった短編小説集《鷭(ばん)の巣くう所》(1950),《デシャンボー通り》(1955)や北極カナダを舞台にした小説《秘密の山》(1961),短編小説集《休むことを知らぬ川》(1970)など,いずれも珠玉の作品として評価が高い。彼女のほとんどの作品は英訳され,イギリス系カナダ人にも広い読者層を有する。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のロアの言及

【スペイン演劇】より

…〈黄金世紀〉の国民演劇の特色は,まず第一に民衆劇であったこと,そして,国王への忠誠,カトリックの信仰,名誉の感情の三つを大きな柱としたことにある。作品は3幕から成り,上演の前に前口上〈ロアloa〉があり,幕間にはエントレメスや踊りが挟まれ,最後は歌や踊りでにぎやかに公演を終わった。作品も役者も劇場も厳しい監督下にあり,官許の劇団と,それ以外の旅回り専門の劇団とがあった。…

※「ロア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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