精選版 日本国語大辞典 「ロザリオ」の意味・読み・例文・類語
ロザリオ
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カトリック教会で典礼以外の祈祷(きとう)に使われる数珠(じゅず)風の道具。大珠6、小珠53を鎖でつないで輪状にし、下に十字架をつないだもので、ロザリオの鎖(コンタス・コンタツ)ともよばれる。ロザリオとは本来バラの花冠のことで、「聖母へ霊的なバラの花冠を捧(ささ)げる」という精神を示す。祈りは、大珠の部分を指でつまみ「主の祈り」を唱え、小珠10個を繰りながら「天使祝詞」を10回唱え、栄誦(えいしょう)を1回唱えて終わる。これを一連とよび、これを5回繰り返すことを一環(串(かん))とよぶ。この五連一環を3回繰り返すのが、正式のロザリオの祈りである。これを唱えながら、キリストおよび聖母の生涯を黙想する。黙想は「ロザリオの十五玄義」mysteriumに基づく。すなわち喜びの玄義、苦しみの玄義、栄えの玄義の三部構成で、その各部は五つに分かれている。一例をあげれば、喜びの玄義の第一は「お告げ」であり、神が大天使ガブリエルをマリアのもとに遣わして、救いの計画を告げる(受胎告知)。この玄義を黙想しながら、マリアに倣って、神の意志を受け入れる恵みを願うのである。
この祈りの方法を教え広めたのは聖ドミニコといわれるが、伝説にすぎない。中世の初めから、「主の祈り」を数回唱え、小石や種子を使ってその数を勘定したことが行われており、それがマリア信心と結び付き、数世紀かかって現代の形にまで発展したとみるべきであろう。この信心業の拡大にドミニコ会員が大いに貢献したことは事実である。「ロザリオの教皇」といわれたレオ13世をはじめ、多くの教皇によって奨励され、ロザリオは民衆の信心を深めるために大いに役だった。
[門脇佳吉]
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…手首やひざの関節のX線写真を見ると,骨端部は石灰沈着がない部分があるために骨端線はぼやけて先が広がり杯状に見える。前胸部を見ると肋骨の端がまるく膨れて数珠のように並んでいるのが見える(肋骨念珠rosary)。
[治療]
ビタミンDとカルシウム,リンの十分な補給である。…
… 安土・桃山時代は,ポルトガル人をはじめ南蛮と呼ばれたヨーロッパ人が渡来し,服飾や甲冑にも南蛮趣味が流行した。その中で装身具として顕著なものはロザリオである。キリスト教徒でない者までが首にロザリオをかけ,腰に十字架を下げた。…
※「ロザリオ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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