ロジウム触媒(読み)ロジウムショクバイ

化学辞典 第2版 「ロジウム触媒」の解説

ロジウム触媒
ロジウムショクバイ
rhodium catalyst

ロジウム触媒作用を利用した触媒.ロジウムは白金族触媒のなかでも水素化活性の高い触媒である.アルミナまたは活性炭に担持させた触媒が市販されており,一般に水素化用に実用されるが,部分水素化などの選択性は低い.酸化触媒としては,白金との合金アンモニア酸化に使われている.塩化ロジウムはエテン二量化活性がある.ロジウムカルボニルは,メタノールカルボニル化による酢酸合成のようなオキソ反応(オキソ合成)の触媒に使われている.また,合成ガスからのエチレングリコール一段合成の触媒機能を有している.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android