ロジウム触媒(読み)ロジウムショクバイ

化学辞典 第2版 「ロジウム触媒」の解説

ロジウム触媒
ロジウムショクバイ
rhodium catalyst

ロジウム触媒作用を利用した触媒.ロジウムは白金族触媒のなかでも水素化活性の高い触媒である.アルミナまたは活性炭に担持させた触媒が市販されており,一般に水素化用に実用されるが,部分水素化などの選択性は低い.酸化触媒としては,白金との合金アンモニア酸化に使われている.塩化ロジウムはエテン二量化活性がある.ロジウムカルボニルは,メタノールカルボニル化による酢酸合成のようなオキソ反応(オキソ合成)の触媒に使われている.また,合成ガスからのエチレングリコール一段合成の触媒機能を有している.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android