世界大百科事典 第2版 「ロタール[3世]」の意味・わかりやすい解説
ロタール[3世]【Lothar III】
ズップリンゲンブルクSüpplingenburg家のザクセン大公(在位1106‐37),ドイツ国王(1125‐37),神聖ローマ皇帝(1133‐37)。ザリエル家の皇帝ハインリヒ4世,ハインリヒ5世に対するザクセン貴族反対派の領袖(りようしゆう)。ローマ教皇と聖界諸侯の強い支持をうけ,シュタウフェン朝のシュワーベン大公フリードリヒ2世独眼公を抑えて王位につく。ウェルフェン家のバイエルン大公ハインリヒ倨傲(きよごう)公に息女ゲルトルートを嫁し,また,イタリアのマティルダ領を与えて,彼をみずからの後継国王たらしめようとしたが果たさなかった。
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