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デジタル大辞泉
「ロチェスター」の意味・読み・例文・類語
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ロチェスター
Rochester
イギリス,イングランド南東部,メドウェー中部の都市。ロンドンの東南東約 40kmにあり,テムズ川河口の三角江(エスチュアリー)に注ぐメドウェー川下流部に臨む。ローマ時代には,ドーバー海峡の港からロンドンへ通じる主要街道がメドウェー川を横切る交通の要地であったため,防壁をめぐらしたローマ人の町が建設され,ドゥロブリバエ Durobrivaeと呼ばれた。604年ケント王アゼルベルトにより聖アンドルー聖堂が建設され,司教座が置かれてから宗教中心地として発展,中世には多くの特権が与えられた。19世紀半ば以降工業が発達し始め,セメント,製紙,機械などの工場が立地する。ノルマン人の城,一部にノルマン様式を残す後期ゴシック様式の大聖堂のほか,救貧院(1579),ギルドホール(1687)などの古い建築物が数多く保存されている。人口 2万7125(2001)。
ロチェスター
Rochester
アメリカ合衆国,ニューヨーク州の北西部,オンタリオ湖にのぞむ港湾都市。 1789年ジェネシー川流域に入植が始った。初期の経済はジェネシー渓谷の小麦生産に依存していたが,南北戦争後は園芸農業が発達。イーストマン・コダックの本社があって,光学精密機械工業の中心地として発展,現在も精密機械工業が盛ん。果物や野菜の集散地。温度計,工作機械などの工業も立地。有名なイーストマン音楽学校を含むロチェスター大学 (1850創立) とロチェスター工科大学 (1829) がある。人口 21万565(2010)。
ロチェスター
Rochester
アメリカ合衆国,ミネソタ州南東部の都市。ザンブロ川の3支流が合流する地点にあり,混合農業地域をなす。 1854年入植が始り,58年市制施行。世界的な医療センターであるメーヨークリニックの所在地として有名。クリニックは 89年に W.メーヨーと息子たちによって建設され,病院,ホテル,医科大学,博物館を併設し,市の発展に貢献。電子機械,事務器具などのほか大規模な乳製品加工工場,家禽孵化場,飼育場などがある。電子データ処理センターが立地。人口 10万6769(2010)。
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「ロチェスター」の意味・わかりやすい解説
ロチェスター
米国,ニューヨーク州北西部,オンタリオ湖南岸の港湾都市,工業都市。1825年エリー運河の開通以降交通の中心として発展。イーストマン・コダック会社の本拠地で,カメラ・フィルム工業が盛ん。他に事務機器,光学機器,電話機や食品加工,衣料品などの工業もある。21万565人(2010)。
→関連項目サイモン|ニューヨーク[州]
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ロチェスター【Rochester】
アメリカ合衆国ニューヨーク州西部の工業都市。人口23万1000(1994)。オンタリオ湖に注ぐジェニシー川の河口に位置する。イーストマン・コダック会社の所在地で,カメラ,フィルム,光学機器,科学用機器の生産で知られている。そのほかにも事務用機器,歯科治療用器具,通信機器,電子機器,衣類,機械などの生産がある。1812年定住集落が建設され,23年エリー運河が開通してから,製粉業が最初の重要な産業となった。
ロチェスター【Rochester】
イギリス,イングランド南東部,ケント州にある工業都市。人口14万6000(1994)。正式にはロチェスター・アポン・メドウェーRochester‐upon‐Medwayといい,メドウェー川下流に位置し,セメント,重機械,電子部品などの工業が発達する。ローマ時代には〈要塞の橋〉を意味するドゥロブリウァエDurobrivaeと呼ばれ,ドーバーからロンドンに至るウォトリング街道に沿う要衝として城塞があった。
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