ロマネスク様式(読み)ロマネスクようしき(その他表記)romanesque (フランス)

旺文社世界史事典 三訂版 「ロマネスク様式」の解説

ロマネスク様式
ロマネスクようしき
romanesque (フランス)

10〜12世紀にヨーロッパ各地で行われたキリスト教美術の様式
ロマネスクは「ローマ風」という意味。聖堂建築では主要部を半円アーチ形の天井で覆い,彫刻は聖堂の会堂の厚壁に人体像をもって宗教的題材を選んで刻まれ,絵画は会堂内部を装飾する線描壁画が中心で,図形化がみられる。のちゴシック様式に受けつがれた。代表例はピサ大聖堂,ウェズレー修道院など。

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家とインテリアの用語がわかる辞典 「ロマネスク様式」の解説

ロマネスクようしき【ロマネスク様式】

10世紀末から12世紀にかけてヨーロッパ各地に見られた建築・美術様式。建築物石造の厚い壁や半円アーチを持つのが特徴フランスのサン・トロフィーム教会、イタリアのピサ大聖堂、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステラ大聖堂などが代表例。◇「ロマネスク」は「ローマ風の」という意。

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