精選版 日本国語大辞典 「ロープ」の意味・読み・例文・類語
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繊維あるいは鋼線を撚(よ)り合わせた産業用の綱のことで、綿、麻、合成繊維でつくる繊維ロープと、繊維の芯(しん)綱を中心にして鋼線(鉄または鋼)を撚り合わせたワイヤロープとがある。繊維ロープは普通、単糸(ヤーン)を数本~数十本あわせて左撚り(Z撚り)にして子縄(ストランド)をつくり、子縄の3~4本を右撚り(S撚り)にしてロープとする。最近では、強度もあり腐敗にも強い合繊ロープが多く使用されるようになった。用途としては漁業用、船舶用、林業用、鉱山用、建築現場用、登山用その他がある。ワイヤロープは数本~数十本の針金を撚り合わせて子縄をつくり、繊維の芯綱を中心にして、普通6本の子縄を撚り合わせてロープをつくる。子縄の撚り方向とロープの撚り方向との関係が逆方向のものを、普通撚りとよぶ。ワイヤロープはとくに大きな引っ張り力に耐える特長があるので、重い物を引き上げるときなどに使用する。
[額田 巌]
機械工業では主として巻掛伝動に用いる。三つ撚(よ)りまたは四つ撚りの麻ロープ、綿ロープ、および六つ撚りのワイヤロープとが主として用いられる。伝達力が小さいときには円形断面の皮ロープも用いられる。綿ロープは柔軟で寿命も長く、伝動用としてもっとも適当である。屋外で使用するのには風雨に強い麻ロープが適している。綿ロープ、麻ロープを使用するときにはロープ車の溝の斜面で接触するようにし、溝の角度は45度から60度とする。伝達力の大きい場合には、大きな引張力に耐えるワイヤロープを使用する。ロープの掛け方は、必要数だけのロープを別々につくり調車(しらべぐるま)上に並べて掛ける各個式と、1本の長いロープを必要な回数だけ両車間に往復して掛け、最後の端を最初の端に結び付け輪形にする連続式とがある。
[中山秀太郎]
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…一般に綱のことだが,日本では,とくに登山で氷壁や岩壁の登攀の際に,安全を確保するため体を結び合って行動するのに用いる綱を呼ぶことが多い。英語でロープrope。ザイルの使用はアルプス登山の黄金時代といわれた19世紀中ごろから盛んとなり,日本には大正末期,ヨーロッパの登山技術の導入期にとり入れられた。…
…一般に綱のことだが,日本では,とくに登山で氷壁や岩壁の登攀の際に,安全を確保するため体を結び合って行動するのに用いる綱を呼ぶことが多い。英語でロープrope。ザイルの使用はアルプス登山の黄金時代といわれた19世紀中ごろから盛んとなり,日本には大正末期,ヨーロッパの登山技術の導入期にとり入れられた。…
※「ロープ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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