一人遣い(読み)ひとりづかい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「一人遣い」の意味・わかりやすい解説

一人遣い
ひとりづかい

人形遣いが,1つまたはそれ以上の人形を1人で遣う操法。 17世紀から 18世紀初めの人形浄瑠璃で行われ,辰松八郎兵衛などの名手を生んだが,享保 19 (1734) 年三人遣いが考案されて以後は衰退。地方の古浄瑠璃系人形などに残った。今日文楽の人形でも,ツメと呼ばれる端役一人遣いである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android