一介(読み)イッカイ

デジタル大辞泉 「一介」の意味・読み・例文・類語

いっ‐かい【一介】

《「介」は個・箇の意の「」に通じて一人の意、また「あくた」にも通じて微小の意という》一つのつまらないもの。「一介学生
[類語]一人ひとり一人いちにん一個一名

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精選版 日本国語大辞典 「一介」の意味・読み・例文・類語

いっ‐かい【一介・一芥】

  1. 〘 名詞 〙 ( 多く「の」を伴って連体修飾語として用いられる。「介」は「个(か)」に通じる ) わずかなこと。少しばかりのこと。また、一人(ひとり)価値のない、つまらないひとり。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「聖人は不義の物は一芥(カイ)をも受玉はず」(出典都鄙問答(1739)四)
    2. 「吾等一介の文士と雖も」(出典:左千夫歌集(1920)〈伊藤左千夫〉明治三七年)
    3. [その他の文献]〔孟子‐万章・上〕

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普及版 字通 「一介」の読み・字形・画数・意味

【一介】いつかい

わずか。少し。〔孟子、万章上〕一介も以て人に與へず。一介も以て(こ)れを人に取らず。

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