一八(読み)イチハツ

デジタル大辞泉 「一八」の意味・読み・例文・類語

いち‐はつ【一八/鳶尾】

アヤメ科多年草。高さ30~50センチ。葉は剣状。初夏、葉の間から花茎を伸ばし、紫または白の花を開く。火災を防ぐという俗信があって、わら屋根の上に植えることがある。中国原産。こやすぐさ。 夏》「―の白きを活けて達磨の絵/子規

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精選版 日本国語大辞典 「一八」の意味・読み・例文・類語

いち‐はつ【一八・鳶尾】

  1. 〘 名詞 〙 アヤメ科の多年草。中国原産で江戸時代以前から各地の庭園で観賞用に栽培される。高さ三〇~五〇センチメートル。根茎は短く黄色い。葉は幅三~四センチメートルの剣形で隆起した縦脈が多く、初夏、花茎を直立し、さや状の苞(ほう)の中から二~三個のつぼみを順次に開出する。花は直径一〇センチメートルぐらいで、濃淡の青紫色と白色の脈や斑点の模様があって美しく、外花被片には白いとさか状突起がある。根はすりつぶして腫物(はれもの)に塗り、乾かした根はイリス根といい、緩下、吐剤めまいなどに薬効がある。鳶尾は漢名。いちはち。こやすぐさ。《 季語・夏 》〔文明本節用集(室町中)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「一八」の解説

一八 (イチハツ・イハチ)

学名Iris tectorum
植物。アヤメ科の多年草,園芸植物,薬用植物

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世界大百科事典(旧版)内の一八の言及

【鰻の幇間】より

…明治中期の実話の落語化。野幇間(のだいこ)一八(いつぱち)が客を捕らえようと歩くうち,以前見た記憶のある男と会う。男は一八を鰻屋に連れてゆく。…

※「一八」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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