一匁(読み)いちもんめ

精選版 日本国語大辞典 「一匁」の意味・読み・例文・類語

いち‐もんめ【一匁】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 尺貫法で、一貫の千分の一。約三・七五グラム。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  3. 江戸時代銀貨単位で、小判一両の約六十分の一。時の相場でやや変動があった。
    1. [初出の実例]「吉之丞といへる壱匁のよねも」(出典:浮世草子・西鶴置土産(1693)四)
  4. いちもんめとり(一匁取)
    1. [初出の実例]「壱匁・ようもこんながあるはいな」(出典:雑俳・湯だらひ(1706))
  5. 一両をしゃれていう語。
    1. [初出の実例]「粋家の詞に〈略〉近世壱両を壱匁とし」(出典:洒落本・虚実柳巷方言(1794)中)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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